今回の西村氏の発言に対し、落語家の立川志らくはラジオ番組『辛坊治郎ズームそこまで言うか!』(ニッポン放送)で、「感情が溢れ出たのかな」と発言の背景を探った。また、実業家のひろゆき氏はインターネット番組『ABEMA Prime』(ABEMA TV)で、「旧日本軍感が出てて面白いなと思いました」とコメントした。この両者の分析は少なからず当たっていると言えるだろう。西村氏はこれまでにもオラオラ系な強気発言を行ってきた。
>>志らく、西村大臣の失言に「気持ちはわからないではない」感情が溢れたと指摘、賛否の声<<
今年4月には、3度目の緊急事態宣言発出の初日に「昨年春の緊急事態宣言、1年前の時を思い出していただきながら、その時以上に徹底したステイホームをお願いしたいと思います」と述べた。言葉遣いは丁寧ながら、ひろゆき氏が指摘する通り、軍人のような傲慢さと説教臭さが感じられる。あるいは体育や進路指導の教師を思い出す人もいるのではないだろうか。
昨年7月には「もう誰も緊急事態宣言はやりたくない」と話している。この言葉も、今からすれば志らくが指摘する感情的なものだろう。これに対し、コメンテーターの長嶋一茂氏は『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)内で、「西村さんの少しキレた、誰に対して切れてるのか。何なのまったくピンと来ないし、伝わらないし、この人、何言っちゃってるの?」と呆れ気味のコメントを残している。さらに、その前の5月には同局社員でレギュラーコメンテーターの玉川徹氏が、別番組に出演した西村氏の発言をバッサリと切り捨てる場面も。西村氏はお札やダンボールの消毒を強調したが、これに対し、玉川氏は「西村さん何言ってんだろうと、僕は首をかしげるような話ばっかりでした。もっと気をつけなければいけないところは別にあると思う」と制していた。
こうして見ると西村氏の発言は、今回に限ったものではなく、もともとの地の人間性が出てしまったものと言えるかもしれない。