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巨人・炭谷の放出は新たなトレードの伏線? 不可解な移籍の裏で原監督が画策するシナリオとは

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炭谷銀仁朗(写真は西武時代)

 炭谷銀仁朗捕手が楽天へ。このトレードには“ウラ事情”が隠されていた。トレード期限は7月末まで、つまり、逆転優勝を狙う巨人と楽天の「パートナーシップ」はこれから始まるのだ。

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 「炭谷本人とも話し合って、楽天行きが決まりました。北陸遠征(~6月23日)が終わって、その後の神宮球場でのヤクルト3連戦を戦っている頃、原辰徳監督の元には『炭谷譲渡』の申込みがあったことは伝わっていました。ヤクルト3連戦の後の広島3連戦(6月29日~7月1日)の最中、炭谷にも伝えられました」(球界関係者)

 炭谷移籍が明るみに出たのは、7月4日の対DeNA戦の試合終盤。試合前に一軍登録、及び出場選手が伝えられるが、その『公示』を見たら、炭谷が抹消されていた。代わりに岸田行倫捕手が登録されており、この時点では各メディアも「気分転換?」くらいにしか捉えていなかった。

 「楽天は24歳の太田光を正捕手にしたいようですが、打率は1割9分7厘(67試合)。炭谷も打撃力の高い捕手ではありませんが、経験値では一枚も二枚も上。楽天には岸、涌井、牧田といった元西武投手もいて、田中将大も巧みにリードしてくれるはず」(ベテラン記者)

 「炭谷獲得」は理に適ったトレードだが、楽天、巨人の双方にケチがつけられた。

 楽天側への疑問として、2019年オフに嶋基宏捕手(現・東京ヤクルト)を切り捨てたことが挙げられた。巨人サイドに対しては、「小林(誠司)じゃないの?」と放出要員をはき違えたとする考え方と、「金銭トレードなのに、その金額が非公開なのはナゼ?」(同時点)の声だ。

 「楽天サイドから申し込まれたトレードだと聞いています。巨人からすれば、中継ぎタイプの投手が欲しかったはず。

 「楽天も投手を出せる状況ではありません。巨人が楽天側に『貸し』を作ったという見方もできますし、オールスターゲーム前、つまり前半戦の日程を終了した後に両球団の新たなトレードとして、巨人に有利な内容の案件が発表されるのではないか」(前出・球界関係者)

 “時間差”をつけた交換トレードと予測する声も聞かれた。

 「小林は『必要な捕手』に変わりました。19年に最優秀バッテリー賞を獲得した山口俊とのコンビ、そして、息の合う菅野智之の蘇生役としても」(前出・同)

 とは言え、巨人も経験豊富な炭谷を出すような余裕はないはず。代わって一軍登録された岸田は打撃力にも定評がある。「右の代打としても使える」とも解釈できるが、その前には一発のあるスモークの途中退団もあった。

 やはり、戦力のプラスが望めなければ、炭谷の譲渡は容認できなかったと思われるが…。

 「巨人は選手会が導入を求めている『現役選手のドラフト』(仮称/ブレークスルードラフト)に反対しています。出場機会に恵まれない選手を、欲しいと思う球団にドラフト会議のやり方で移籍させるシステムですが、巨人は今回のトレードで、『飼い殺しはしない。選手のためになるトレードなら応じる』の姿勢を、改めて他球団に示しました」(前出・ベテラン記者)

 炭谷はその選手会の会長職も務めている。“時間差トレード”が行われるのか、巨人の動向に注目だ。(スポーツライター・飯山満)

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