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スターダム赤いベルト王者の林下詩美が朱里と死闘ドロー!「まだまだ世界は名乗れない」

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林下詩美

 ブシロード傘下の女子プロレス団体スターダムは12日、ビッグマッチ『TOKYO DREAM CINDERELLA 2021 Special Edition』を東京・大田区総合体育館で開催した。

 メインイベントでは、林下詩美と朱里のワールド・オブ・スターダム選手権が行われた。林下は昨年11月に岩谷麻優からベルトを奪取すると、渡辺桃、舞華、上谷沙弥、ビー・プレストリーと4度の防衛を達成してきている。そして今回迎える朱里は、長年にわたり数々の経験を重ねてきた強者。かねてから朱里は林下への挑戦表明をしていたが、5.14東京・後楽園ホールで行われた『シンデレラ・トーナメント』2回戦で、朱里が林下に勝利し赤いベルトへの挑戦に至った。

 試合は、ゴングが鳴るとお互い少し睨み合い、グラウンドの攻防が続く静かな立ち上がりに。激しい一進一退の展開が続く中、時間はあっという間に25分を超え終盤に突入。残り1分を過ぎると、両者なりふり構わず技を出してくが、ここで試合終了のゴングが鳴り、時間切れ引き分けが宣告される。しかし、試合後のマイクで両者がまだやれるとアピールしたことで、急遽30分1本勝負の延長戦が決定した。スターダムでは異例のことだ。

 延長戦は、林下に起こされた朱里はハイキックで裏拳で畳みかけると、林下もラリアットで応戦するが、朱里のパスゾーキックで両者ダウンに。ここでダメージが蓄積している2人は互いに立ち上がることができず、両者KOのドロー決着となった。

 試合後、リング上でマイクを持つ林下だが、ダメージが大きく立ち上がることはできず。すると、大江戸隊の刀羅ナツコがリング上に現れマイクを掴むと、「私は今最高に調子に乗っている。なぜだか分かるよね。ずっと言っていたことを今日、お前らの前で証明してみせた。そして、ツイッターで大江戸隊がトレンド入りしたんだって。そんな調子に乗っている私から、君に挑戦状。受け取ってくれるよね」と挑戦表明。林下は「テメエが調子いいとか悪いとか、どうでもいいわ。そんなに言うなら、このベルト、挑戦させてやってもいいけど、私はSTARSとは違う。テメエに好きなようにはさせねえから」と刀羅の挑戦を受諾。次なる相手は大江戸隊のボスになりそうだ。

 バックステージで林下は「防衛したんだけど、赤のチャンピオン林下詩美はこんなんじゃ満足してないぞ。きょうは防衛だけど、朱里とはまたやって今度こそ決着をつけないといけない相手。私はビー(・プレストリー)を倒して、岩谷麻優からベルトも取って、世界の林下詩美になったつもりでいたけど、まだまだこんなんじゃ世界の林下詩美名乗れねえよ。防衛は嬉しい、けど3(カウント)取れてないから、嬉しさ半分不甲斐なさ半分って感じかな」と朱里との再戦に意欲を見せた。

 「顔面ボコボコにされて何度も打ち抜かれて、自分が何されたかも覚えてない。何されたかも覚えてないし、自分があの時何してたのかも覚えてない。赤いチャンピオンとしての意地で、今、私はベルトを持って立ってられてる。このベルトが私をここまで連れてきてくれました」と朱里との死闘を振り返っていたが、今回でV5と防衛を重ね王者としての地位を築き上げてる中、「世界の」林下詩美はさらに飛躍していくことだろう。

◆スターダム◆
『TOKYO DREAM CINDERELLA 2021 Special Edition』
2021年6月12日
観衆 1240人
東京・大田区総合体育館

▼ワールド・オブ・スターダム選手権試合(30分1本勝負)
<王者>△林下詩美(時間切れ引き分け)朱里△<挑戦者>

▼延長戦(30分1本勝負)
<王者>▲林下詩美(13分19秒 両者KO)朱里▲<挑戦者>

※第13代王者が5度目の防衛に成功。

(どら増田 / 写真・FUZKI)

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