問題となっているのは、番組開始直後のオープニングトークで飛び出た発言。大久保氏は同じく番組に生出演していた野球解説者・真中満氏(元ヤクルト監督)に「真中さん聞いちゃっていい? どこが(交流戦)優勝するの?」と質問。これを受けた真中氏は、「DeNAと中日が頑張ってる(8日試合前時点で首位タイ)ので、セ・リーグ久しぶりに優勝してほしいなという思いはあります」とセ球団に優勝してほしいと答えた。
すると、大久保氏は右手で真中氏を指さしながら、番組進行役のアナウンサーに向かって「セ・リーグしか経験ないですから」と発言。これを聞いた真中氏は「はい」と答えながら神妙な表情を浮かべていた。
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大久保氏の発言を受け、ネット上には「自分から話振っといてそのコメントは感じ悪すぎ、経験の有無は別に関係無いだろ」、「選手としても監督としても劣ってる身分でよく馬鹿にできるな」、「公共の電波で先輩風(大久保氏は54歳、真中氏は50歳)吹かせてイキるのは不快でしかないからやめてほしい」といった反応が多数寄せられている。
一方、「仲いいからこそのイジりみたいなものじゃないのか?」、「ユーチューブ上でも共演してるし、不仲が原因の発言ではないだろう」、「大久保は真中とはよくゴルフ行くぐらい仲いいらしいから、そんなに深刻に捉える必要はない」といったコメントも複数見受けられた。
「大久保氏は現役時代に西武(1985-1992)、巨人(1992-1995)で、真中氏はヤクルト一筋(1993-2008)でプレーしていますが、通算成績は大久保氏が『303試合・.249・41本・100打点・158安打』、真中氏が『1368試合・.286・54本・335打点・1122安打』と真中氏が大きく上回っています。また、大久保氏が楽天監督(2015)として目立った実績を残せなかった一方、真中氏はヤクルト監督(2015-2017)としてリーグ優勝(2015)を果たしてもいます。こうした実績の差もあり、今回の発言に不快感を抱いたファンは少なくないようです。ただ、大久保氏は過去に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画で真中氏とはしばしばゴルフに行く間柄だと語っており、真中氏をゲストに迎えた動画も複数本投稿しています。ですので、真中氏への発言は親交があるからこそ出たもので特に深い意味はないのではという意見も散見されます」(野球ライター)
OPトーク後は特に何事もなく真中氏と番組を進行した大久保。本人としては他意はなかったのかもしれないが、関係性を知らないファンからは高圧的に映ってしまったようだ。
文 / 柴田雅人