「Mongabay News」によると、マダガスカル沖の西インド洋で健在であることが確認されたそう。漁師がサメ狩りのために刺し網を使うようになったことがきっかけで、絶滅したと思われていた種よりも古い魚の集団を再発見したという。
4億2千万年前に誕生したこの種は絶滅したと考えられていたが、科学者たちは、8つのヒレ、ウロコにある特定の斑点模様、そして巨大な体を持つラティメリア種がまだ生きていることを発見し、衝撃を受けたという。
「SA Journal of Science」に掲載された論文で、研究者たちはこう書いている。
「サメを捕獲するために使用されるジャリファ刺網は、大型で深海に設置できるため、比較的新しい技術革新だ」
研究者たちは、特にマダガスカルでシーラカンスが「搾取」の危機にさらされていると危惧している。
「マダガスカルのシーラカンスの生存にとって、ジャリファ刺網が今や最大の脅威であることは疑いの余地がない」
研究を主導したアンドリュー・クック氏はMongabay Newsに対し、研究者たちがこの生物の偶発的な捕獲の増加にショックを受けたと語っている。
Newsweekは彼の言葉を伝えた。
「マダガスカルではシーラカンスを監視したり保護したりする積極的なプロセスがなかった」
彼らの研究によると、マダガスカルは様々なシーラカンス種の生息地であり、古代種を保存するための保護措置を講じることが重要だという。
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しかし、マダガスカル政府の海洋研究者であるパウベルト・ツィマナオラティ・マハタンテ氏は、この種が漁師の間で人気になることに懸念を抱いてはいないと同サイトに語っている。彼は次のように語っている。
「シーラカンスを捕まえることは全く珍しいことであり、人々はある意味、珍しいものを捕まえることを恐れてさえいる。ですから、シーラカンスが意図的に狙われるとは思いません」
「SA Journal of Scienceに掲載された論文は、マダガスカルのシーラカンスについて初めて包括的に説明したもので、重要な個体群の存在を示しています」
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