今年3月に米AEWで行われた有刺鉄線電流爆破デスマッチ(ケニー・オメガVSジョン・モクスリー)をライブやインターネット配信で見た世界中のプロレスファンから、Twitterなどで「オーニタのホンモノの電流爆破が見たい」との声が多数寄せられた。これをきっかけに大仁田は電流爆破に特化した新団体の設立を決断。「FMW-E」の旗揚げを発表したところ、国内のみならず海外、特に米国のファンから問い合わせが殺到しているという。
その旗揚げ戦のメインは、これまで幾多の危険な試合を経験してきた大仁田ですら、いまだ臨んだことがない過激な試合形式となる。今回は、リングの2面が有刺鉄線電流爆破となり、有刺鉄線電流爆破バットを2本用意。場外の1面には有刺鉄線バリケードマット地雷爆破(地雷8個)を設け、さらに新たに開発された有刺鉄線電流爆破テーブルが用いられる、まさに“地獄”のようなデスマッチだ。テーブルといえば、大仁田の十八番の一つに机上パイルドライバーがあるが、技を仕掛けたときに爆破が起きれば、攻撃する側も大ダメージを負いかねない。
さすがにこれほど過酷な試合形式となると、並み居るデスマッチファイターも尻込みしかねないが、大仁田は「過激だからこそ、このリングに上がる意義があるんじゃないか。試合は世界に向けて配信されるから、いいアピールになるぞ。我こそはという選手は、名乗りを挙げてほしい!」と出場選手を募った。
現時点で出場を表明した選手はいないが、果たして、こんな過激な試合形式で手を挙げる選手はいるのだろうか?大仁田は電流爆破のオリジナルをデスマッチのルーツであるアメリカに本気で持ち込もうとしている。ここでチャレンジすればコロナ禍が明けた後にはなるが、アメリカ進出もオプションで付いてくる可能性もある。どんな選手が出てくるのか楽しみに待ちたい。
(どら増田)