3月24日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「一時的に占領されているクリミア自治共和国とセヴァストポリ市の脱占領と再統合」を求めて、実質的にロシアに宣戦布告する政令に署名。双方、大幅な軍備増強を進めており、ウクライナの戦車がルハンスクやドネツク地域に進んでいるのが目撃されている。
一方、NATOは、北大西洋、北海、黒海、バルト海の上空を飛行する異例の数のロシア軍機を陰で監視。先週、ジョー・バイデン米大統領はゼレンスキー大統領に初めて電話をかけ、ロシアの「侵略」に直面しているウクライナに寄り添うことを約束し、米欧州軍は警戒態勢を最高レベルに引き上げた。
これに対しロシアは、NATOに対してウクライナに軍を展開しないよう警告。そのような動きは国境付近の緊張をエスカレートさせ、クレムリンは武力で対応する以外に選択肢がなくなると明らかにしている。
このような2国間の軍事的緊張の高まりが、1700年代のユダヤ教の律法学者である人物が唱えた「終末予言」の内容のようだと一部の宗教学者からの指摘が上がっている。
問題の予言は18世紀のユダヤ人学者であるラビ・エリヤ・オブ・ヴィルナが唱えたもの。彼は自分の息子に、次のような予言を残したとされている。
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「ロシア人がクリミアを占領したと聞いたら、メシアの時代が始まったこと、彼の歩みが聞こえてきたことを知るべきだ。そして、ロシア軍がコンスタンティノープル(イスタンブール)に到達したと聞いたら、シャバット服を着て、それを脱がないようにしなさい、それはメシアが今にも来ようとしていることを意味しているのだから」
終末論を専門とする作家のピンカス・ウィンストン氏は、現在の東欧の状況は、旧約聖書でメシアが降臨する前兆と信じられている「ゴグとマゴグの戦い」のようだと語っている。キリスト教ではイエス・キリストが救世主であり、再臨で地上に戻ってくると教えられているが、ユダヤ教ではメシアがまだ訪れていないと信じられており、救世主の初臨が待たれている。
「聖書の中で、ゴグとマゴグは北からやってくることが知られています。ヘブライ語で『北』を意味する言葉は、『隠された』ことも意味しています」とウィンストン氏は語る。
また、ゴグとマゴグの戦いの前に、トルコとロシアの戦争が起こると予言されていることにも言及。「この2つの国は以前にも対決したことがあります」として、18世紀の予言と現在の状況の近似性について説明した。
果たして、予言は的中するのか。混迷の中で救世主は本当に現れるのか。今後が気になるところだ。
(山口敏太郎)
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Russia and Ukraine on brink of war 'signals coming of Messiah' in 400-year-old prophecy(dailystar)より
https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/russia-ukraine-brink-war-signals-23867984