バラードの南東に位置する512エーカーの牧場で、野生動物を使い変身することができるナバホ族の邪悪な呪術師「スキンウォーカー」が潜んでいるとされていた場所だ。ここは超常現象が頻繁に発生するスポットとして知られており、近隣の家々ではポルターガイストが発生するとか、UFOや奇妙な生き物などに遭遇したとする人々の報告が非常に多い。周辺地域では家畜が何者かによって殺されていたなどの不気味な報告もある。
3月25日、「Hunt for the Skinwalker」という特番が報道された。内容は様々な噂の絶えないスキンウォーカー・ランチに入り、異変の数々や住民らの体験談に迫っていくというドキュメンタリーだ。
スキンウォーカー・ランチを有名にした体験談に、1970年代に多発したUFO目撃事件がある。スキンウォーカー・ランチとその周辺のユインタ盆地でUFOを目撃したと主張する人は何千人にも上り、研究家らが調査に訪れたことも1回や2回ではない。
今回の特番では、奇跡的にカメラがUFOとおぼしき奇妙な物体や奇妙な現象を捉えることに成功している。特番の予告映像では、知的なデザインが施されていると思われる青い球体が夜空を飛び交う様子や、「扇形の光の配列」が紹介されている。また、2人の科学者は、目の前に「ポータル」が開き、謎の生物が現れて暗闇の中に飛び去っていくのを目撃したと証言しているという。
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スキンウォーカー・ランチでは様々な怪現象も起きている。特にこの地域では、家畜が奇妙な死に方を見せるキャトル・ミューティレーションが多発しているというのだ。
1997年3月10日に発生した事例では、ある農家の夫婦が親子の牛の面倒を見てから別の牛たちの世話に行っていたところ、連れていた飼い犬たちが置いていった牛の親子の方を向いてほえ出した。夫婦が牛の親子のところに戻ると、母牛が足を引きずって行ったり来たりしている。
その近くには子牛の死体があった。腹部から内臓や筋肉の大半が失われており、大腿骨は無理矢理引き剥がされ、片方の耳は非常に鋭い器具で切除されたような状態で変死していたという。
一見、野生動物に襲撃されたようにも見えたが、それにしては犯行が速すぎるし、周囲には血が一滴も残っておらず、皮膚組織の分析によって子牛は鋭い金属製の器具で切り刻まれていたことが判明したのだ。未だに犯人も原因も分かっておらず、不可解な点が多い事件だという。
他にも普通のオオカミの3~4倍はある謎の獣が目撃されたり、ビッグフットのような獣人が目撃されるなど、スキンウォーカー・ランチでの異変は枚挙にいとまがない。今回のドキュメンタリーでどれだけ真相に切り込んでいけるのだろうか。
(山口敏太郎)
参考記事
「Cattle mutilations, giant monsters and UFOs: Inside the mysterious Skinwalker Ranch」(dailystar)より
https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/cattle-mutilations-giant-monsters-ufos-23759870