冒頭で、ロッシー小川エグゼクティブプロデューサーは「スターダムが3月3日、日本武道館大会を成功させて、ここに春のビッグマッチとしまして4.4横浜武道館を開催いたします。この4.4と言うのは、結構プロレス界で言いますとプロレスラッシュの日に当たってまして、そこでスターダムを選択していただきたいなと思います。3つのタイトルマッチを始め、ユニット全面戦争もありますので、みなさん振るってご来場ください」と大会への抱負を述べた。
第6試合では、団体最高峰の赤いベルトことワールド・オブ・スターダム選手権試合、チャンピオンの林下詩美に、ビー・プレストリーが挑戦する。ビーは「まずは先週末、新日本で起こったことから話させてもらいましょうか。私は世界のいろいろなリングで闘ってきた。そして、前回(新日本で)起こった出来事に対し性差別的なコメントも寄せられていたようね。私が女性であることは事実よ。でもこれだけはハッキリと言わせてもらう。プロレスのリングで起きたことはプロレスのリングで起きたこと。レスリングはレスリングなの。私はジェンダーを気にしない。性の差を気にしない。レスリングはレスリング。リングに上がればターゲットを狙うだけ。その姿勢は変わらない」と新日本プロレス3.21宮城・ゼビオアリーナ仙台大会で、恋人のウィル・オスプレイにオスカッターを喰らいKOされた件について波紋を呼んでいることを一蹴。
続けて、「ターゲットと言えば、私の次のターゲットはウタミよね。今のウタミはよくやってると思うわ。モモに防衛したよね。モモには私も勝ったわ。カミタニに防衛したよね。私がカムバックしてからカミタニには2回勝ってる。彼女たちが挑戦者にふさわしかったとは思えない。なぜかカミタニは赤いベルトに挑戦したけど、私からするとものすごくバカバカしく聞こえるのよ。まあいいわ、次は私とウタミで歴史を作ってやりましょうよ。アンタは私にシングルマッチで勝っていないよね。強いチャンピオンのくせに私に勝ってないんだから、そこは不安なんじゃない?そのベルトはスターダム全体でもっとも偉大でもっとも美しいタイトルよね。でも私に勝っていないんだから、アンタは私から見ればヤングガールに過ぎない。ウタミ、おぼえておきな。ヨコハマでの試合が終わった後、そのベルトが帰るのは私の家よ」とタイトル奪取を宣言。
詩美は「ビーとの試合が決まっての前哨戦、3.7後楽園の3WAYでは私が3カウントを取られてしまい、その時ビーは私の手を勝手に触りベルトを投げ、そんなヤツにベルトを渡したくないです。前哨戦じゃない時も3.21仙台大会、私と大江戸隊の試合に乱入して私の試合をぶち壊しました。あ、そう言えば、ビー、あの日、オスプレイと(新日本で)なんかあったみたいですけど、オスプレイにオスカッターをされ、まあそんなこと正直どうでもいいんですけど、2人の中で何があったのか、これからのこととか、そんなの私には関係ない。今のビーの全力を出してもらった上で私がこのベルトを防衛して、誰が教えたか知らないけど、『ショッパイ』しか言えないビーには、私が『ごめんなさい』の日本語を教えてやりたいなと思います」とビーを挑発。
これに対して、ビーは「よくも私が置かれた状況についてしゃべってくれたわね。アンタに何がわかるっていうのさ?私とオスプレイの関係なんてアンタが知るわけないでしょ、黙ってなさいよ!私を怒らそうとしているの?私を怒らせるつもり?そんな暇があったらベルトでも磨いておけば?試合が終わればアンタは何物でもない、ショッパイ以外の何物でもなくなるの!わかった?」とブチギレ。
ビーは詩美や渡辺桃がいるクィーンズクエストを裏切って大江戸隊入りをしているだけに、2人の関係は根深いものがある。オスプレイショックを引きずらせることにより、詩美は揺さぶりをかけているようだが、この作戦が吉と出るか?凶と出るか?奇しくもこの日は、オスプレイも東京・両国国技館で飯伏幸太のIWGP世界ヘビー級王座に挑戦するというのは不思議な巡り合わせである。
(どら増田)