この日番組では、12日に組織委員会の会長の辞任を表明した森喜朗氏の後任として、日本サッカー協会相談役の川淵三郎氏が就任するとの報道がされたものの、白紙となったことが取り上げられた。スタジオでは、国山ハセンアナウンサーが、元JOC参事の春日良一氏の話として、川淵氏が会長になれなかった理由をフリップを使いながら紹介した。その理由は「人選プロセスが不透明と批判されたため」「政府与党から批判があったため」「小池都知事から働きかけがあったため」の3点だった。
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この「人選プロセスが不透明」という点について、コメントを求められた橋下氏は「僕は、森さん相談役、川淵さん会長がベストな組み合わせだと思ってました」と話し始めた。そして、「国民は、オリンピック組織委員会に何を求めてるのかなあと思うんですよ。3月の末までにやるやらないの判断をして、やるんだったら強引にオリンピックを実行しなきゃいけないんですよ。(組織委員会は)オリンピックを実行するだけの組織で、世の中を変える組織でもなければ、オリンピックが終われば解散する組織なんですよ」と組織の位置づけを語った上で、「世間はそこに多様性だとか、世界に向けての発信だとかいろんなことを盛り込んで、組織委員会を今から一から改革してどうするのかなと思うんですけどね」と疑問を呈した。「象徴的な意味合いとか、多様性とか、世界の発信とか、これはオリンピックの主催者である小池さんがその役を担えばいいわけです」と持論を述べた。
発言の最後には「僕が国民の感覚からずれているのかわからないですけどね」と締めくくったものの、この後の発言機会にも「組織を数か月間回せる人材を選ばなきゃいけないと思います」と実務型の人選をするべきとの主張を繰り返した。
この橋下氏の発言に、ネットでは「世間や世界とあなたの認識はズレまくりです」「多様性やジェンダーを考えない組織なんてあり得ない」などの批判がある一方、「今は着実に仕事をこなす人でいい」「やっぱり実務型の川淵さんで良かったんだよ」などの賛同する意見も多く見られた。
いずれにせよ、この時期に時間をかけて会長を選んでいる余裕はない。橋下氏の言う実務者も必要だが、世界が納得する人選となると、選択肢は多くないのではないだろうか。