同番組は何らかの事情で過多になった店の在庫を、売れっ子の芸能人たちがアイデアを駆使して売りさばき、その売り上げを店主に還元するという内容だ。
この日、番組には東京都内でレトロ商品店を営んでいる店主が登場。彼は自分の趣味と実益を兼ねて昭和の芸能人グッズやアニメグッズ、ファミコンソフトなどのマニアグッズを扱っている。仕入れが楽しすぎて、店主がつい多めに仕入れてしまうほか、老朽化により建物が今にも崩れ落ちそうな状態だという。
店主から「引っ越し費用として30万円分の在庫を売ってくれたらうれしい」とリクエストを受け、タレントの鈴木奈々が売りさばくことになった。
だが、マニアグッズの知識を持ち合わせていない鈴木は在庫の価値が分からず悪戦苦闘。困った鈴木は鑑定のプロの店で目利きしてもらったところ、ウルトラマンやキン肉マンのマニアグッズが1万円以上で売れることを確認。高く売れそうなものはネットオークションに出すことに決めた鈴木だが、それでも在庫は減らなかった。
そこで鈴木は、昭和のレコードをディスプレイ展示する80年代風の酒場でレコードを大量に買い取ってもらったほか、歌謡バーではファミコンの本体を5000円で売り、さらに余ったレコードはフリーマーケットで手売りし在庫を減らしていた。
>>鈴木奈々が『しくじり先生』で号泣 大物に大胆行動繰り返す中、出川哲朗がかけた言葉は<<
だが、ネットユーザーはこの鈴木の売り方を疑問視。「ファミコン本体が箱付きで5000円は安すぎる」「価値のあるレコードも入っているのにレトロ酒場で一括引き取りはあまりにひどい」「フリマに頼らずもっと専門店を回ればいいのに」といった声が相次いだ。
確かに、ファミコンの本体などは箱付きで美品ならばネットオークションで1万円以上になることはざらで、レトロ酒場などに持って行ったのは安易だったと言えなくもない。
結果、鈴木が一日かけて販売したレトログッズの売り上げはわずか4万7400円であり、希望価格の30万円には遠く及ばなかった。
明らかに動揺している店主にMCのアンタッチャブル・山崎弘也も「希望の金額にはかなり及ばなかったのですが…」と明るく盛り上げようとしたが、店主は「まあ鈴木さんが頑張ってくれたんで……」とテンションが低いままだった。
前述の通り鈴木にマニアグッズの知識はなく、また数日の間に売らないといけない事情もあった。ただ、見る人が見れば「お宝」を超安値で処分しただけともいえた。ネットユーザーは店主の落胆ぶりを見て「気持ちは分かる」と同情している。