橋下氏は1月6日に、国民の一斉検査を提言した衆議院議員の小沢一郎氏のツイートにコメントする形で、その必要性を認めつつ、「現実的には国民全員ではなくハイリスク施設・感染震源地などからやるべきだ。国民は強制を受け入れてくれるか。政治はやるべきだ。そのための法的根拠を作るのが政治だ」と書き込んだ。橋下氏は、緊急事態宣言の経済補償に関しても「法的根拠」の用意を求めており、いつものスタンスだと言えるだろう。
だが、これに続く7日の書き込みが、ネット上で物議を醸し出している。橋下氏は「ただし、国民一斉検査だけで感染が抑制されるわけではない」と書き込んだ。続けて、「中国が感染抑制に成功しているのは、民主国家では許されない徹底した国民監視と人権無視の隔離を断行しているからだ。単純に検査数を増やせばいいという話ではない。戦略・目的が重要。安心を得るための検査は増やせばいい」とツイート。
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これには違和感を持ったネットユーザーが多いようで、特に「中国が感染抑制に成功」の部分に関しては、「中国の情報が正しいとは限らないのではないでしょうか」といった声や、「封じ込めに成功しているのは、中国だけではありません」として、ニュージーランドやオーストラリアも成功国と言えるのではと英語ソース付きで反論するメンションなどが見られた。さらに、「安心を得るための検査は自粛すべきでは」と本来の検査ができなくなるのではといった疑問の声も聞かれる。
橋下氏は大胆な提言で知られるが、今回の書き込みは少し言葉が過激になりすぎてしまったようだ。緊急事態宣言が1都3県に発せられたこともあり、新型コロナ問題はそれだけ逼迫しているとも言えるだろう。
記事内の引用について
橋下徹氏のツイッターより https://twitter.com/hashimoto_lo