芸人のギャラは、事務所によって大きく歩合制と給料制に分かれているが、そのどちらであっても仕事がなければ、お金は入ってこない。芸人たちの経済事情はかなり苦しそうだ。ただ、そんな中で神対応を見せた事務所もある。
もっとも話題となったのが浅井企画だ。関根勤、小堺一機などのベテランからキャイ〜ン、どぶろっく、流れ星、最近はみやぞんでおなじみのANZEN漫才らが所属する。同事務所は若手芸人やタレント120人に一律でお見舞い金を支給したという。金額は明らかになっていないが、カツカツであろう芸人たちにとっては、大きな助けとなっただろう。
浅井企画と並び関東のホワイト系お笑い芸能事務所と言われ、ウッチャンナンチャン、ナイツ、三四郎らを抱えるマセキ芸能社も、社長よりコロナによる給付金が出た。さらに、妻や子供など扶養家族のいる芸人にはその分も支払われたという。マセキの給付金は一部報道では、出川哲朗の直談判とも言われたが、実際は社長の一存で決まったようだ。何とも“芸人ファースト”な事務所だ。
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昨年、闇営業問題で世間を騒がせた吉本興業もコロナで特別対応を行った。吉本は多くの劇場を持っているが、コロナ拡大で閉鎖された劇場に出演予定だった芸人たちにはギャラの半額を支給したという。ただ、劇場再開後は、観客席を間引くことになり、収益が減るため、出演料も半額になる吉本らしい「オチ」も付いた。
もちろんこれらは一部の例で、ほとんどの事務所は特例の対応は無かったものと見られる。コロナ対応では、それぞれの事務所で色が出たと言えるだろう。