しかし、芸人がゲーム実況をやる上でリスクが伴うこともある。狩野英孝のYouTubeチャンネルでは、たびたびPlayStation4用ソフト『Dead by Daylight』を生配信。これは、1人のプレイヤーが殺人鬼を、4人のプレイヤーがサバイバー(生存者)を操作するというゲーム。対戦相手や仲間はオンラインでランダムに決められる。こちらは、視聴回数がアベレージで数十万回を突破していたり、彼がプレイ中に発した言葉がTwitterのトレンド入りしたりと、人気のコンテンツとなっている。しかし、ゲームの性質上、プレイヤー全員に与えられるIDが画面に映ってしまうことがある。このIDに関して狩野はあるクレームがあったとポツリ。ゲーム中「一緒にプレイした人たちに『視聴者が悪口を送ったっていう苦情がきました』っていう連絡が事務所からあって……」と明かしたことがあったのだ。
また、芸人ならではの苦悩もある。品川庄司・品川祐も芸人仲間やソロで『Dead by Daylight』をやることが多いのだが、そこでお笑い的なやりとりをすると、一部の視聴者が本気で捉えてしまうことが多く、品川が実況中に嘆くこともある。
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「先日、霜降り明星(粗品、せいや)がYouTubeで『Apex Legends』(PlayStation4)を協力プレイした動画が公開されました。粗品は素人で、せいやはプレイ歴1か月程度。せいやも下手ではあったのですが、粗品にキツイ言葉を浴びせ、喧嘩ノリをはじめました。しかし、これも通じませんでした。コメント欄が罵詈雑言で大荒れ。せいやがラジオで落ち込んだことを明かしていましたね」(芸能ライター)
ゲーム配信をしていると、どうしても演者と視聴者の距離が近くなってしまう。ネットの世界には往々としてあるが、ゲームの世界に入り込みすぎて本気で怒る人がいるようだ。苦情やコメントも“してあげているんだ”と勘違いしているユーザーもいるため、芸人からすれば厄介な存在に違いない。お笑いの劇場やテレビでは通じるものが、今までとは“住む世界”が違った視聴者には通じず、こうした事故が起きてしまうようだ。