小林は、レギュラー出演していた番組『グッとラック!』(TBS系)を突然降板したことが12日に判明。同日、事務所は「正常なマネジメントができない」という理由で契約を解除したと発表している。他にも、番組収録中の不可解な言動や行動、身内と距離を置いたり置かれたりする不安定な様子が心配され、業界関係者をはじめ、ネットでも「旦那に洗脳されているのでは?」と噂になっている。
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しかし、小林はこれについて真っ向から否定している。確かに、正確に言えば「洗脳」とは違うのかもしれない。
実は、「洗脳」という心理操作方法は、肉体的・精神的暴力や薬物などの強制的な力を用いて精神を崩壊させ、それと同時に操作者の思い通りの思想を持たせて完全に支配するというのが本来の定義だ。しかし、2人のYouTubeチャンネルなどで見られる仲睦まじいやりとりや、なれそめに関する話からは、こうした定義が当てはまるような様子はない。そのため、「小林が洗脳されている」というのは違和感があるのだ。
一般的に「洗脳」と混同されがちなキーワードに「マインドコントロール」というものがある。マインドコントロールは自分の心の状態を抑制・管理するという意味でも使用されるが、人に対して行われる場合は、情に訴えかけたり、言葉巧みに心理を誘導したりといった、強制力を用いずに行われる心理操作のことをさす。操作者は同情心や不安、怒りといった被操作者の感情を揺さぶりながら、操作者の思う方向に相手の思考や行動を操作する。被操作者はあくまでも自主的に判断、行動することから、コントロールされているという自覚を持ちにくく、場合によっては洗脳よりもマインドコントロールの方が被操作状態から抜け出しにくいといわれている。
マインドコントロールされている人は、それを指摘されると強く否定したり、過剰なまでに攻撃的になるなど、以前とは人が変わってしまったようになることがある。その場合、自ら周囲と距離を取ったり、あるいは嫌厭されたりしながら、気づけば孤立していくことも少なくない。
マインドコントロールされやすい人の特徴には、「自分に自信がない」「ネガティブ」「優しい」「気が弱い」「真面目」「素直」「思い込みが激しい」「依存体質」「トラウマがある」「完璧主義」などが挙げられる。
自分に自信がない、ネガティブ、気が弱い、他人に優しいなどの性質を持つ人などは、他人からの要求を断りづらく、自分よりもはっきりと自己主張する人の意見を比較的簡単に聞き入れてしまいやすい傾向がある。
真面目、素直な性質を持っていると、人の話をうのみにしやすい傾向があり、思い込みが激しい場合は、さらにその傾向を強くする。また、真面目な人には律儀な人も多いものだが、律儀な人は他人から受けた恩を相応に返そうとする「返報性の法則」が働きやすく、操作者に恩を感じている場合は特にその効果があると考えられる。
コンプレックスやトラウマがある場合、会話の中でそれらと関連するキーワードを用いると、被操作者は心を揺さぶられやすくなり、心理操作しやすい状態になる。また、コンプレックスやトラウマが原因で「自分を変えたい」と強く思っている人も、それが叶えられる可能性を感じさせてくれる話や人物に引き付けられやすい。完璧主義の傾向が強い人は特に自分の汚点や欠点が目についてしまう傾向が強く、常に自分を変えたいと考えていることも少なくない。
そして、精神状態が不安定な時というのもマインドコントロールされやすいポイントになる。特に、恋人との別れや身内の死といった喪失体験は精神的に大きなストレスがかかるため、心が不安定になりやすい状態といえる。
既にマインドコントロールされている人の特徴としては、特定の人物に行動や言動を管理されていたり、不自然なまでにその人物の言いなりになっていたり、その人物について第三者にやたらとほめて聞かせる、といった形で出てくる。こうした変化は客観的に見て分かりやすいため、周囲がその違和感に気づくことはそう難しくない。
小林と國光氏夫妻の実際の関係性がどうなのかはさておき、仲の良い姿はほほ笑ましいものだ。2人には、より多くの人から祝福される幸せな家庭を築いてほしいと願っている。
文:心理カウンセラー 吉田明日香