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コロナ禍で大ダメージを受けた各映画館の“救世主”になったかが気になる劇場版『鬼滅の刃』

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 10月16日から公開中の「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が、公開から31日間で観客動員1750万5285人、興行収入233億4929万1050円を記録していることを、共同で配給を手がける東宝とアニプレックスが11月16日に発表した。

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 もともと、全国403館で封切られた同作は、16日の時点では全国413館で上映。11月14日が動員61万1418人、7億9534万3500円、15日が動員53万5986人、興収7億2631万3550円を稼ぎ出した。

 日本国内での歴代興行収入ランキングは現在5位。第4位は、「君の名は。」が記録した興収約250億3000万円だが、11月中に抜き去ることになりそうだ。

 「これだけ稼いで気になるのがお金の流れ。16日の時点までで計算した場合、全国の劇場には興収の半額の約116億円が入る。それを各劇場の上映回数などによって分配。残りのうち1割から3割は配給会社に入り、さらに残ったうち、作者に入る原作使用料などを差し引き、最終的に残った額を出資比率に応じて製作に名を連ねる3社で分配することになる」(映画担当記者)

 緊急事態宣言が出た首都圏などでは映画館は営業できず、コロナの影響で例年に比べて上映本数が大幅に減り大ダメージを受けたところでの「鬼滅」の大ヒット。そこで気になるのが、同作が各映画館の“救世主”になったかどうかだ。

 「映画館で販売されている飲食品は、50~80%と非常に高い利益率だった。ところが、9月に全国興行生活衛生同業組合連合会が感染拡大予防ガイドラインを改訂。収容率100%にする場合には『食事をさせないように努める』(ただし、飲料に関してはその限りでない)としてしまったため、ポップコーンなどの売り上げが激減。いくら集客が増えようが、昨年よりも売り上げ激減で、もはや“焼け石に水”の状態のようだ」(映画業界関係者)

 いくら「鬼滅」がヒットしても、苦境の各劇場は救えなかったようだ。

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