練習ではシャドーのみを公開した天心。ミット打ちは行わなかったが、「いま練習が終わったばかりなので、ちょっと疲労が溜まっているのでこんな感じで。今回はハイペースな試合なので、いつもより疲れが溜まりやすいかなって言うのはあります」と、ミット打ちを回避した理由を説明。9月27日にRIZIN埼玉・さいたまスーパーアリーナ大会で、皇治を相手に怒涛の攻撃をしたばかりで、まだ疲れが残っているようだ。
天心が掲げている「冷静かつ上昇」とのテーマの意味を聞かれると、「急に浮かんできました。冷静にいきたいと思って。なおかつ自分が上がるって感覚ですね」と理由を語った。また、今回対戦する裕樹とはエキシビションマッチをやったり、裕樹のジムでセミナーを行うなど、関係性が深い仲だが、「関係ないです。相手として見ています。もちろんMr.RISEと呼ばれてRISEを引っ張ってきた人物なので尊敬はしています」と語り、しっかりと引導を渡す覚悟で試合に臨む。
裕樹が「根性」で対抗すると言っていることに関しては「いろいろなタイプの選手がいるので、僕はそういう感じではないですね。裕樹選手に対してどういうことをしようかなと考えて練習しています」とした上で、裕樹が掲げている「男と男の勝負」というテーマには「そういう勝負には絶対になると思いますよ。裕樹選手は昔からアツイ選手なので、その気持ちにはしっかり応えたいと思いますし、応えつつしっかり倒さないといけないと考えています」と、気持ちには応えると明かした。
同大会で行われる「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kg~那須川天心挑戦者決定トーナメント」については、「そこに関しては自分の試合がメインなので、あまり意識できないですが、楽しみな部分はあります。面白いですよね。誰になるんだろうな。ある程度は予想ついていますけど。」と、天心の中では誰が優勝するのか予想が出来ている様子。
「しっかりといい追い込みができていますし、準備をしっかりとみんなで強くなることだけを考えて練習してきたので、その結果が出ると思います。裕樹さんの引退試合だからというのは関係なく、自分の試合をすればいいのかなって。そういう風潮になってきて、そのままの感じで行けばいいのかなって思っています」
天心は裕樹の引退試合を普段の試合と位置づけることで、裕樹をトップファイターとして、しっかり倒して送り出すようだ。
(どら増田)