男は19日午前1時頃から、すすきの内のバーで飲食を始める。その様子はかなり奔放で、自分の飲食分はもちろん、店内にいた面識ない初対面の客にも酒をおごる。時間もかなり長く、7時間にわたり飲食を続け、支払額は約5万9000円にまで膨らんだ。
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20日午前8時半頃、バーの従業員が代金を支払うよう話すと、男は「払えない」と発言。警察が通報し、詐欺の疑いで逮捕された。男は当時7300円しか所持しておらず、警察の取り調べに対し、「プリペイドカードで払おうと思っていた」などと話している。なお、男が持っていたプリペイドカードの残額はなかったとのことだ。
他人におごるような行動をしておきながら、全く金を持っていなかったという事件に、「どうしてこういう行動ができるのか。神経がわからない」「7000円あれば普通の居酒屋ならお釣りが来るくらいまで飲めるはず。粋がるなよ」「ラーメン屋くらいにしとけ」「ドリフのコントかよ」と怒りの声が相次ぐ。
飲食店経営者からは「カネがないくせに堂々と飲みに来るやつは本当にいる。許せない」「無銭飲食は逮捕だけじゃダメ。詐欺罪では、痛くも痒くもない。強制労働させるとか、倍の金額を払わせるとか。ナメた行為を司法が補完している構造が許せない」「店はやられ損。バーじゃ、券売機にするわけにもいかないし…」と現行法の甘さを指摘する声も出た。
券売機店を除き、基本的に後払い制が主流の飲食店。件数は少ないが、無銭飲食犯も毎年のように発生している。国も何らかの対策を取るべきではないだろうか。