警察によると、1日午前3時頃、28歳の夫が鈴鹿市のラウンジで飲食した後、代金3万円を支払わずに店を出る。そして、迎えに来たと思われる39歳の妻が運転する車に乗り込んだ。代金を回収するため42歳の女性店員が追いかけると、妻は躊躇することなく、車を発進させる。
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女性店員の身体はボンネットに乗せられてしまったが、そのまま135メートル走る。振り落とされると生命の危険があったが、車が減速した際に飛び降りたため、無事だった。2人は殺人未遂罪で逮捕され、警察の取り調べに対し、「死なせるつもりはなかった」と容疑を否認している。
この常軌を逸した事件に、「無銭飲食をしたうえ、妻に逃走を指示する。最低の夫だ」「非常に手際の良い犯行。これが初めてではないのでは。余罪を追及するべきだ」「女性店員の執念を考えると、これまでにも同じことを繰り返し、今度こそと捕まえに行ったのでは」との指摘が上がる。
また、「殺すつもりはなかった」と供述していることについては、「どう考えても殺そうとしている」「下手な言い訳をしないでもらいたい」「とにかく悪質。許しがたい」「女性が途中で頭から落ちたら確実に死ぬ。軽い犯罪ではない」と怒る人も多かった。
同種案件では7月30日にも、愛知県一宮市で無職の男(37)が、22歳の大学生とトラブルになり、車の前に立ちふさがった大学生をボンネットに乗せたまま5メートル走らせたとして逮捕されている。この男も「殺すつもりはなかった」と容疑を否認した。
一定のスピードで走る車のボンネットに乗せられた人間が振り落とされ、地面に叩きつけられてしまえば、死や大怪我をすることは火を見るより明らか。それでも「殺す気がない」と釈明するような人間は、免許を持たない方がいい。