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ソフトB・グラシアルに「二軍から上げるの早すぎ」の声 谷繁元監督も調整不足を危惧、一軍復帰戦の不振に心配相次ぐ

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谷繫元信氏

 18日に行われたソフトバンク対ロッテの一戦。試合は「6-4」でロッテが勝利したが、同戦に「2番・左翼」で先発したソフトバンクの助っ人打者・グラシアルのプレーが、ネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。

 昨シーズン「.319・28本・68打点・119安打」といった成績を残したグラシアルは、同戦が今シーズン初の一軍出場。試合前は「頼りになる助っ人がやっと一軍に帰ってきた」、「これで打線の厚みがかなり増すな」といった反応が寄せられるなど、ネット上のファンの間では期待が高まっていた。

 しかし、いざ迎えた試合では「4打数ノーヒット・1三振」と沈黙。加えて、2回裏にはロッテ・菅野剛士が放った平凡なフライの目測を誤り二塁打を許すなど、攻守両面で全くいいところがなかった。
 
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 精彩を欠いたグラシアルのプレーを受け、元中日監督・谷繫元信氏、元楽天監督・大久保博元氏といった球界OBが同日放送の『プロ野球ニュース』(フジテレビONE)でコメントしている。番組内で谷繁氏は「(試合勘が)戻っていない。(菅野の打球も)バッテリーからすると捕ってもらいたい打球」、大久保氏も「実績のある選手がいい形になっていないというのはちょっと不安」と、両氏ともに本調子には程遠いのではとグラシアルの状態を危惧した。

 同戦のグラシアルについては、ネット上にも「出だしからやってくれるって思ってたから期待外れだった」、「打撃もそうだけど、あのマズい守備を見るとちょっと使い続けるのは怖いな」、「さすがに二軍から上げるの早すぎた気がする、来日からまだ1か月ぐらいしか経ってないのに」、「デスパイネみたいにもう少し二軍で様子を見るべきだったのでは?」といった心配の声が多数寄せられている。

 「グラシアルは2018年、デスパイネは2017年からそれぞれソフトバンクでプレーするキューバ人助っ人打者ですが、今シーズンはコロナ禍で7月19日までキューバから来日できず。さらに、翌20日から2週間の自主隔離期間もあったためチームへの合流は8月5日までずれ込みましたが、首脳陣は二軍戦3試合で打率『.500』をマークしたことを加味して、グラシアルを一軍に投入することを決断しています。ただ、一部からはグラシアルもデスパイネと共にもう少し二軍で調整させ、代わりに二軍で『.417』と好調の内川聖一を昇格させた方が良かったのではとの声も挙がっていますね」(野球ライター)

 同戦の敗戦で2位ロッテに1ゲーム差まで詰め寄られた首位ソフトバンク。18日から始まった6連戦は23日まで続くが、グラシアルがこのまま攻守に精彩を欠くようであれば首位陥落は避けられないかもしれない。

文 / 柴田雅人

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