初回(7月19日)の視聴率は22.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、続く第2回(7月26日)も22.1%という高視聴率を記録し、2020年の全ドラマの最高視聴率を更新した。
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『半沢』と言えば、前シリーズ(2013年)の最終回の視聴率が42.2%という驚異的な数字を叩き出したことで社会現象になったが、この前シリーズ最終回には、製作スタッフが思わず苦々しく思っているとされる、「いわくつき」のシーンが存在する。
それはクライマックスシーン。宿敵である大和田常務(香川照之)を半沢直樹(堺雅人)が土下座させるシーンにおいてだ。半沢は大和田の土下座を目に焼き付けた後、拳を握り締め会議室を後にするのだが、なんと会議室を上から俯瞰して撮るシーンに奇妙な物体が……。
その黒い物体は、誰がどう見ても撮影のためのビデオカメラだったのである。
高視聴率間違いないであろう『半沢』の最終回で、まさかの痛恨の撮影ミス……。この現象に、ネットでは「まさかの最終回でスタッフ映り込み!?」「まさかとは思ったけど、カメラだったのか!」といった声が相次いだ。
なお、スタッフはこのシーンを強く後悔しており、DVDや2020年に放送された総集編ではCGにより消去された。
昔だったら消せない「スタッフの映り込み」という事故も、編集技術の発展によってリカバーすることが可能となっている昨今だが、『半沢』と同じように、スタッフが誰も気づかずに、カメラマンの映り込みが堂々と放送されてしまった事案がある。
2015年にTBS「金曜ドラマ」枠で放送された『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』である。
このドラマは、生田斗真と小栗旬がW主演のドラマで、激しいアクションが展開するナイトドラマとして高い評価を得た。だが、ドラマが終盤に差し掛かる6話のラストシーン、右側から金の時計をした男の腕がニュッと出てきたのだ。
手には明らかにビデオカメラらしきものが握られており、一瞬だったものの、「カメラマンが写り込んだ!」と話題になったのだ。
現在、このシーンもDVDでは削除されており、今では見ることは叶わないが、数年経っても語り草になっているところを考えるに、やはり多くの視聴者の脳裏に焼き付いているのであろう。