問題となっているのは、ダイエットについて特集している記事。その中で登下校の際に利用する電車やバスの中でできるエクササイズが紹介されており、車内で立ち、つり革につかまらずにバランスを取ることで体幹トレーニングのチャンスになると記されており、注意書きには急ブレーキなどで危なくなった際にはすぐに掴まることが推奨されていた。
しかし、これに対してバス運転手を名乗るツイッターユーザーなどが危険性を指摘。また、万が一乗客が車内で転倒し怪我をしたら人身事故扱いになり、バスは運休となってほかの客にも迷惑が掛かることや、運営会社の対応によっては運転手が免許停止になる場合もあるとして、記事の訂正や取り下げを求める声が寄せられていた。
この騒動にネットからは、「これは確かに迷惑」「こんなこと推奨しないでほしい」「これを真似して事故起きてからじゃ遅い」といった声や、「運転手の責任になっちゃうのか…」「こんなので怪我されて免停になったら堪ったもんじゃない」という運転手に対する同情が集まっていた。
実は、新型コロナウイスル感染拡大により、公共の場でなるべく物などに触れないようにするという意識が広まり、電車やバスのつり革などを掴まないようにする人が増加。今回の騒動でも「つり革掴まないようにしてる人いるけど、よろけてほかの人にぶつかったりするから本当に迷惑」「つり革掴んでなくて、バスが発進した途端吹っ飛んでいった人見た」「つり革掴まない筋トレしてる人本当にいるけど、他人にとっては迷惑でしかない」という告発の声が見られた。なお、つり革に掴まらずバス内で転倒し転倒した場合も、バス会社およびバス運転手は乗客の安全を確保すべき義務があるため、損害賠償を請求することは可能だという。
果たして、バス運転手らの悲痛な声は届くのだろうか。