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11階から突き落とされた20代の韓国人女性、入れ墨に黒スプレーが吹きかけられていた謎【未解決事件ファイル】

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画像はイメージです

 2004年11月30日、大阪府大阪市浪速区内にあるマンションの最上階の11階踊り場から、韓国人女性が突き落とされて殺害される事件が発生した。被害者は市内の飲食店に勤める当時28歳のAさん。同僚らの話によると、Aさんは特にトラブルは抱えていなかったというが、一体彼女の身に何が起きたのか。

 遺体が発見されたのは午前7時40分頃。マンション2階の階段踊り場付近で、血を流して倒れているAさんをマンション管理人が発見した。すぐに管理人は110番通報したが、警察官が駆け付けてきた時には既にAさんは死亡していたという。

 ​>>めった刺しにされて血の海に横たわる女子大生、現場に残された血液型と一致した男の正体とは【未解決事件ファイル】<<​​​

 警察による司法解剖の結果、Aさんの死因は転落の衝撃による内臓損傷であることが判明。死亡推定時刻は30日午前2時頃だと推定された。最上階にはAさんのブーツが残されていたが、不思議なことに8階の踊り場からはAさんのものと思われるピアスが1組見つかった。また、1階中庭から遺体発見現場の2階までは引きずられたような大量の血痕が見つかっている。

 Aさんの衣服には争ったような乱れがあったという。左足は骨折していたが、ほかに刺し傷や切り傷はなく、凶器も見つかっていない。不気味なことに、Aさんの遺体全身に黒のスプレーが吹き付けられていた。特に入れ墨が入っている左足太ももには、執拗にスプレーがかけられていたそうだ。マンションのエレベーターにある防犯カメラにも、黒いスプレーが吹き付けられており、Aさんの身体についていたものと同じ塗料であることが判明している。Aさんの自室は5階にあったが、鍵が閉まったままの状態で荒らされた形跡は見られなかった。

 事件現場となったマンションは、オートロック式のセキュリティを導入しており、さらに入り口は2階にあるため部外者が立ち入ることは不可能であった。警察はマンション住民に聞き込み捜査を行ったが、目ぼしい目撃証言は見つからず。複数のマンション住民がドアを蹴とばすような音、さらにハザードランプをつけた白いワンボックス車を見かけたという情報は集まったものの、犯人逮捕には繋がらなかった。2020年現在も、事件は迷宮入りしたままとなっている。

 なぜ犯人は被害者に黒のスプレーを吹き付けたのだろうか。また、8階から見つかったAさんのピアスは何を示しているのか、事件解決の鍵は未だ見つかっていない。

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