通常コントに匹敵する新作コント4本、リモートならではの演出で、リアルタイム視聴者数は1万8千人超え。3週間弱のアーカイブは合計70万回再生を突破しており、コントキングの真骨頂を見せつけた。
そんな飯塚、豊本明長、角田晃広の新レギュラー番組「東京03 in UNDERDOGS -今日は負けたけど、明日は絶対勝つ-」が3日、BSフジでスタートした。負けと勝ちをテーマに、実写やアニメ、ラジオ風フリートークや英会話講座などで笑いを届けるバラエティ番組。バナナマンやバカリズムほか、多くの人気芸人のコントを手掛ける有名放送作家のオークラがスタッフ陣営に名を連ねる。さらに、東京03と同じキングオブコント優勝コンビの「かもめんたる」岩崎う大が、語り・絵で参加している。
30分番組で垣間見られるのは、入手困難となって久しい単独ライブのさまざまなパーツだ。かねてから玄人受けしていた03のコントは、「キングオブコント2009」(TBS系)で優勝したことによって、世に知られることとなった。ところが、いかんせん、3人そろって地味な風貌で、前へ前へとしゃしゃり出るタイプでもないため、民放で重宝されるには時間がかかった。
コント日本一になったにもかかわらず、持ち上がる話題は09年10月3日にTBS系で生放送された「オールスター感謝祭」で、司会者の島田紳助さんから詰め寄られた衝撃シーンばかり。そのたびに03のトラウマは深くなり、トーク番組でますます口を閉じた。
それでも、「キングオブコント」の審査員を務めたダウンタウン・松本人志や好感度ナンバーワン漫才師のサンドウィッチマンほか、目利きのお笑いタレントはこぞって03を絶賛した。飯塚と角田は、ストイックなまでにネタを量産。豊本は、女子プロレスラーのミス・モンゴルと結婚しておきながら、グラビアタレントの濱松恵と不倫LINEの画像が報道されたものの、平凡すぎる容貌が奏功してか、世間からのバッシングは免れた。運も味方にしたのだ。
不倫といえば、同じプロダクション人力舎所属のアンジャッシュ・渡部建は、“トイレで1万円複数不倫”が話題に。同じ不倫でも、明暗が分かれた。“普通以上に普通すぎる3人”03の需要が、ますます高まりそうだ。
(伊藤由華)