ラミレス監督は全体練習が再開された19日に、ZOOMによる取材に応じ、状況に応じてフレキシブルに采配する「Day by day baseball」を掲げており、今まで以上に相手ピッチャーや対戦成績などデータを駆使しながら、タクトを振るうこととなりそうだ。スタメンについても、「4番・佐野など、ある程度は継続していきたい」とコメントしていたが、オープン戦、練習試合でも固定されていなかった1番センターはどうなるのかは、気になるところ。
そんな中、27日に球団を通じてコメントを公開した桑原将志が「実戦では打つことだけでなく、守備はチームを助ける役割になると思う」と語ったと報じられた。
UZRという「同じ守備位置の平均的な選手が守る場合と比べて、守備によってどれだけ失点を防ぐことができたか」という守備指数がある。0が平均で超えればプラス、下回ればマイナスとなる。
桑原は2017年にゴールデングラブ賞を獲得しているが、その際のUZRは17.7と12球団で1位。2018年も9.7と突出した指数をはじき出した。昨年は同じベイスターズの神里和毅が10.9で12球団トップの数値を残したが、チームの投手陣の中では桑原の守備力を買う声が聞こえるのも事実。
「走り込みやトレーニング量を意識的に増やして、運動量を上げたつもりなので、身体に関しての手ごたえはあります。自分を見つめ直す時間が多かったので、自主練習期間中は改めて野球と向き合う大事な時間になりました」と、自信を見せる桑原将志。安定且つ球際にも強い守備力を武器に、食らい付くバッティングが復活すれば、自ずとレギュラーは近づいてくるはずだ。
文 ・ 写真/萩原孝弘