1969年から1988年にかけ阪急一筋でプレーし、「2401試合・.291・208本・884打点・2543安打・1065盗塁」といった通算成績をマークした福本氏。通算盗塁数、シーズン盗塁数(106個)の日本記録を保持し、一時はMLB記録も上回っていたことから“世界の盗塁王”と呼ばれた名選手だ。
同番組では、福本氏が3年前に開設した自身のインスタに、選手の体をベタベタと触る写真を多数挙げていることをざんげ。番組MCの有吉弘行は「男らしい感じじゃないんですよね。『ちょっと素敵ね~』っていう(触り方)」と触り方の異常さに触れ、スタジオに笑いが起こっていた。
また、番組では福本氏の“適当すぎる”解説も紹介。プロ野球試合の解説中に実況アナウンサーから「今ピッチャーはどんな気持ちですかね?」と質問され「分からん!」と答えたことや、「この夏場を乗り切るにはどうしたらいいでしょうか?」に対し「寝とったらええねん」といった福本氏と実況アナの掛け合いが紹介され、スタジオにはさらに大きな笑いが起きた。
福本氏の“適当解説”は野球ファンの間では有名で、同番組で紹介された以外にもある。
例えば、打球がフェンス際で失速したことを受けた実況から「何が足りなかったんでしょうか?」と質問された際、福本氏は「距離ちゃうん?」とシンプル過ぎる言葉で回答。また、阪神が大型連敗を脱出した時には、「(黒星が続いた後に白星が1つついて)オセロならひっくり返るんやけどね」という珍フレーズが飛び出している。
さらに、両軍「1-1」のまま延長戦に突入した試合では、「0」が並ぶスコアボードを見て「たこ焼きみたいやな」とまさかの一言。その後、延長15回裏に1点が入ってサヨナラ試合となった後には、「たこ焼きに爪楊枝がついたな」という“オチ”までつけている。
“適当解説”の真意としては、前述の番組で「ダラダラ喋ってると(試合が)次に進んでるので」とコメントを短くしていたと示唆した福本氏。今シーズンのプロ野球は新型コロナウイルスの影響により、今月20日に予定されていた開幕の延期が9日になって決まったが、無事に開幕すれば今年もさまざまな“福本語録”が飛び出ることは間違いなさそうだ。
文 / 柴田雅人