1989年から2005年にかけロッテでプレーし、「1732試合・.265・232本・879打点・1525安打」といった通算成績をマークした初芝氏。現役17年間をロッテ一筋で貫いたことから“ミスターロッテ”と呼ばれた名選手で、昨年までは社会人野球・セガサミーで監督も務めていた。
しかし、今回の放送では昨年監督を退任した初芝氏が、それ以来自宅の地下室で人気RPGゲーム『ドラゴンクエスト(ドラクエ)』のプレイに没頭する日々を過ごしていることが暴かれる。番組内では外出したふりをして地下室で13時間ドラクエをプレイし続ける初芝氏のVTRが流され、家族やマネージャーからクレームがついていたが、初芝氏にあまり悪びれる様子は見られなかった。
そんな初芝氏に対し、番組MCの有吉弘行は番組終盤で『ファミスタでロッテを使って優勝できるまでドラクエ禁止』という禊を課すことを決定。禊とはゲストが明かした内容に応じて、有吉から発表される一種の罰ゲームのようなものだが、禊の内容を聞いた初芝氏は「いや、絶対無理じゃないですか!」、「当時の選手データでやってる(作られてる)わけですから、それを優勝させるっていうのは無理ですよ」と狼狽。この様子にスタジオは爆笑に包まれていた。
『ファミスタ』はゲーム内に収録されたNPB球団から好きなチームを選択し、そのチームの投球・打撃・守備を自分で操作して対戦を行うことができる野球ゲームのこと。1986年に第1作が発売されて以降、現在までに据置機、携帯機を合わせて30作品以上が発売されている人気シリーズである。
番組内ではどの年度の『ファミスタ』を用いるかは明かされなかったが、仮に初芝氏がドラクエをプレーしていた『スーパーファミコン』に対応するソフトを使用すると考えると、該当するのは1990年前半~中盤の選手データになると予想される。
しかし、この年代のロッテは2位に入った1995年を除けば全て5位、もしくは最下位に沈んでいる。そのため、今回の放送を受けたネット上のファンからも「この時期のロッテは暗黒時代だし地味にキツそう」、「初芝の反応もしょうがないくらい当時は弱かったからなあ…」、「1995年のデータでない限り、禊の結果が放送されるのは相当後になりそうだな(笑)」といった反応が多数寄せられている。
一方、「初芝1人だと挫折しそうだからぺこぱの松陰寺に手伝ってもらえばいい」、「松陰寺はやり慣れてるって言ってたしタッグ組むのはアリじゃない?」、「初芝と松陰寺が並んでファミスタしたら絶対面白いから見たい」といった、ロッテファンとして知られるぺこぱ・松陰寺太勇に助太刀してもらうことを提案するファンも散見された。
「松陰寺は、2月1日に出演したプロ野球の球種・戦法などを掘り下げる番組『球辞苑』(NHKBS1)内で『小学生の時、テレビゲームで当時パ・リーグ最弱のロッテを優勝させることにハマっていた。(その結果)気付いたら初芝が40本打ってた』と、ゲーム名は不明ながらロッテを何度も優勝に導いたことがあるとのエピソードを披露。これをきっかけにロッテファンになったと明かしています。おそらく、当時の松陰寺はかなりの試行を重ねてロッテを優勝させるほどの技量を身に付けたのでしょうが、もし技量が衰えていないならば禊の終了に向け非常に心強い存在になり得るかもしれません」(野球ライター)
一刻も早くドラクエを再開したい初芝氏が“優勝請負人”松陰寺を招集し、2人並んで『ファミスタ』をプレイする――。そんな展開を期待しているファンは多いようで、「プレイの様子見たいからユーチューブとかで配信してほしい」といった声も多数挙がっている。
文 / 柴田雅人