同戦に7回裏の守備から途中出場したオコエは、「2-2」の同点で迎えた9回表1死一、二塁の場面で打席へ。一打出れば勝ち越しのチャンスでオコエは2球目の直球を打つも、打球は遊ゴロであえなくゲッツー。好機をものにすることができなかったオコエは、その裏にドラ2ルーキー・黒川史陽と交代しベンチへ下がった。
問題となっているのは、ゴロを打った後のオコエの走塁。通常、ゲッツーの可能性がある打球を放ってしまった選手は、自らもアウトになることを避けようと一塁まで全力疾走をすることがほとんど。
しかし、今回のオコエは全力疾走ではなく小走り、ジョギングのような速度で走っており、一塁に到達したのは一塁手へボールが渡ってから約2秒も経過した後だった。
今回のプレーを受け、ネット上のファンは「ちゃんと走ればセーフかもしれないのに何やってんだ」、「凡退はまあ仕方ないとしても、この怠慢走塁は許せない」、「やる気ないプレーしてるからベンチに下げられるんだよ」とオコエを批判。
一方、「あそこまで露骨な怠慢走塁は逆に不自然、どこか故障したんじゃないか?」、「打席後の動きおかしかったし、怠慢じゃなくてどこか痛めてたって可能性はありそう」といった、アクシデントの可能性を指摘する声も散見された。
「ゲッツーを打った打席でのスイングをよく見ると、オコエはスイング直後に右手で脇腹を押さえるような仕草をしています。もし、この時脇腹を痛めたとしたら、走塁速度が落ちるのは致し方ないところでしょう。また、ファンの間ではその後の交代を首脳陣による懲罰交代と見る向きが多数を占めていますが、もしかしたら、予期せぬ故障のために交代を余儀なくされた可能性もあるのではないでしょうか」(野球ライター)
2日正午現在、オコエが故障したというような報道は伝えられていない。今回の一件は故意によるものだったのか、それとも不可抗力によるものだったのか。続報が待たれるところだ。
文 / 柴田雅人