張本氏はプロ野球オープン戦が新型コロナウイルス感染増加を防ぐため、「無観客」としたことについて、「プロ野球、当然と言いますかね、お客さん入れない。まあ、安倍総理はじめ皆さんがね、必死にコロナ対策やってくれてるから、スポーツ界も国民全体で対策していかないと」と持論を展開。
そして、「オープン戦なんかやることないんですよ。やらない方がいい。選手の行き帰り、関係者何十人もいるから。その人たちが電車乗ったら、何百人何十人と接触するから、感染する傾向は大ですよ。だから3月20日、ぶっつけ本番でもいいんですよ。それくらい気を使わないと」とオープン戦よりも人命を重視するべきだと話す。
安倍総理を称賛することが気に入らないのか、関口宏は「練習にならないでしょう」と苦言。すると、張本氏は「練習はね、一箇所でじっくりやれば良い」「オープン戦は、キャンプのお金を浮かすため」などと話し、「球団では(収益的に)痛いよ。でも、命と引き換えだったらこれは勝負にならんでしょう」と人命を重視するべきだとの見方を示す。
さらに、「プロはね、お客相手だからね。お客のためのプロ野球、相撲、プロゴルフ。お客のいない中ではやらない方が良いと思いますよ」と話した。
張本氏の「無観客試合不要論」に、反応は賛否両論。「興行である以上お客を入れないのはおかしい。感染リスクがあるなら、中止するべきという論理は頷ける」「選手や関係者に感染する可能性がある。中止したほうがいい」と同調の声も出たが、「現実的に無理」「調整も必要」など、批判的な声もあった。
新型コロナウイルス問題では、政府が3月上旬のイベント開催自粛を要請しており、プロ野球界もそれに対応した形。当然、前例はない。張本氏の持論も一理あるが、「無観客試合」としての開催が、現実的にベターな選択なのではないかとする意見が多かった。