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前回は不祥事で…新型コロナで大相撲春場所が中止になる可能性は? 過去2回は全く違う理由だった

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 新型コロナウイルスの感染者が、日に日に増加し続けている日本。さらなる感染拡大を防ぐため、大小さまざまなイベントが延期・中止に追い込まれている。

 こうした例にもれず、角界でも26日~来月1日にかけ行われる予定だったイベント「大相撲うめきた場所」(大阪・グランフロント大阪)の中止が19日に決定。また、来月8日~22日にかけて開催が予定されている春場所(大阪・エディオンアリーナ大阪)についても、本場所中止を危惧する声が高まっている。

 戦後の大相撲の歴史において、本場所が中止となった事例は過去に2回ある。初めて本場所が中止となったのは、今から74年前の1946年夏場所。当時は現在のような年6場所制(東京3場所、地方3場所)ではなく年2場所制(東京2場所)で本場所が開催されていたが、会場として使われていた初代国技館が前年3月の東京大空襲で被災。さらに、終戦後の1945年10月に国技館を接収した連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)による改修が翌年9月まで終わらなかったことで、6月に予定していた夏場所を開催することはできなかった。

 ちなみに、もう1つの場所である秋場所は国技館改修から2か月後の11月に開催されているが、同場所では後にプロレスラーとして絶大な人気を博する力道山が新入幕。また、場所後には“不世出の横綱”と称された第35代横綱・双葉山の引退・時津風襲名披露大相撲も行われている。

 歴史上で2度目となる中止措置がとられたのは、2011年3月に予定されていた春場所。当時の角界は前年5月に明るみに出た「大相撲野球賭博問題」が角界を揺るがしていたが、この問題を捜査する中で複数の力士が白星をお金で売買する、いわゆる八百長行為に手を染めていたことが発覚し世間から批判が殺到。この事態を重く見た日本相撲協会は、自粛の意味で同年2月に春場所の中止を決定した。

 なお、この問題では後に20名以上もの力士・親方が、同年4月に引退勧告・解雇といった処分を受け土俵から去ることを余儀なくされている。また、5月の次場所は夏場所ではなく「技量審査場所」として、観客に無料公開する形で開催された。

 以上が過去2回起こった本場所の中止事例だが、一方は戦争、もう一方は不祥事が中止の理由であり、疫病を理由に中止となったケースはない。前例がないということもあってか、各メディアの報道では協会は予定通りに春場所を開催する方針であると伝えられている。

 しかし、春場所は“屋内の密閉空間に人が密集する”、“興行の性質上、重症化のリスクが高い高齢者が多く集まる”、“マス席が2階にあるため手すりに触ることも多い”といった事柄から、数あるイベントの中でも特に集団感染のリスクが高いと見る向きもある。今後の感染拡大状況によっては、9年ぶり3度目の中止が現実のものとなる可能性は決してゼロではないだろう。

文 / 柴田雅人

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