ジャングル叫女、鹿島沙希、そしてマーベラスの彩羽匠と、岩谷が持つ“赤いベルト”包囲網がある中、最初に挑戦権を射止めたのはジャングル叫女だった。
叫女は1月26日にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)第2競技場で行われた花月のスターダムラストマッチで、渡辺桃とのタッグを結成し、岩谷&花月のドリームタッグと対戦。最後は叫女がジャングル・バスターで花月から3カウントを奪取すると、試合後、「この勝ちを絶対に無駄にしない」と語り、「私は一回も岩谷麻優とシングルマッチやったことありません。必ずシングルマッチやりたい!シングルマッチ組んでほしいです。お願いします」と岩谷への挑戦をアピール。岩谷は「(2.8東京・後楽園ホール大会での)試合を見てもシングルをやりたいと思うなら、その時またアピールしてきてください」と返答。
8日の試合はディアナのSareeeが前日に欠場を申し出て、マーベラスの彩羽匠がノンタイトルマッチで岩谷と対戦し、壮絶な試合を繰り広げ、彩羽が勝利を収めている。そんな岩谷に今年1月、反旗を翻し大江戸隊入りした鹿島沙希が大江戸隊のメンバーとともに乱入し、挑戦をアピールしたが、岩谷は「この試合を見てよく乱入出来るわ」と一蹴している。しかし、岩谷がインタビュースペースでコメントを出していると、叫女が歌いながら現れ、「見てましたよ。素晴らしい負けっぷりでした。こんな負けて輝ける人、岩谷麻優ぐらい。こんなに負けてキラキラしてるのは岩谷麻優ぐらいですよね。2週間前の言葉、覚えてますか?大阪、花月のラスト。花月から私がしっかりスリー取って、その隣にいたのが岩谷麻優。そして今日の負けっぷり。スターダムのアイコン、やっぱり岩谷麻優だなって思いました。シングルマッチ、今日の試合を見てどうしてもやりたいと思いました。赤いベルトを賭けてやりましょう。舞台はあります。2月23日、名古屋。岩谷麻優に最大の敬意を表して、過去最高のジャングル叫女、しっかり仕上げておきますので、名古屋で待ってます」と改めて挑戦表明。
握手を求めた叫女に「断る理由はないので」と握り返そうとした岩谷だが、叫女は手を上げて握手を交わして去って行った。「なかなかウザい登場をして、なかなかウザい去り方をしましたね」と叫女の行動に首を傾げていた岩谷だったが、これを受けて今回のタイトルマッチが決定。岩谷もシングル初対決ということで感じるものがあるようだ。
スターダムの赤いベルト戦線は、ここから4.29東京・大田区総合体育館大会まで一つも見逃せない闘いが続いていくだろう。
(どら増田)