本作は、円城寺マキ氏による漫画が原作の実写ドラマだ。ある日、男性医師・天堂浬(てんどうかいり・佐藤)と運命の出会いを果たした佐倉七瀬(さくらななせ・上白石)は、もう一度彼と会うためにナースとなり念願の再会をするも、彼は「魔王」のようにドSなドクターとなっていた。七瀬は浬のキツイ教育に耐えつつ、仕事と恋に全力で向き合っていく――というラブコメディだ。
※以下、ネタバレを含む。
第2話では、第1話から登場していた不整脈で入院中の青年・神田光喜(金子大地)の容態が急変し、死亡するという展開に。恐怖のあまり、オペ室で立ち尽くすしかなかった七瀬は、その後涙ながらに浬にナースを辞めることを告げる。しかし、浬に抱きしめられながら励まされ、再び仕事への情熱を取り戻した。
これまでのコメディタッチとは打って変わり、緊迫した手術シーン、そして恐怖で硬直しながら死にゆく神田を凝視する七瀬の様子などが描かれた。神田の手術シーンはほぼBGMなしで、よりシリアスなムードを醸し出していた。
このシリアスな展開に対して、視聴者からは「ラブコメで軽く見られるドラマだと思ったのに、なんか違った」「コメディなのかシリアスなのかはっきりしてほしい」「神田君が死んじゃったの本当に悲しい。話が重すぎて全然キュンキュンしない…」という声が集まっている。
「神田役は『おっさんずラブ』で栗林歌麻呂(通称マロ)役を演じた人気若手俳優の金子大地です。神田は第1話から登場しており、失敗ばかりの七瀬を励ますという心優しいキャラクターでした。それだけに今後の出演も期待されていましたが、今回でその期待は裏切られる形となりました。作り手としては、命の尊さと、医療現場は死と隣り合わせであることを表現したかったのでしょうが、やはりシリアスすぎる展開に、『重い』『生々しくて見るのがつらい』と感じる人が多いようですね。
また、神田は原作ではドラマほど登場シーンはなく、死亡した際も七瀬が人づてに事実を知るという描写でした。そのため、原作ファンからは『原作ではサラッと描いてたのに、ドラマは深堀りし過ぎ』『改変するのはいいけど、原作の明るいイメージを壊してほしくない』という指摘も集まっています。今後はコメディ要素とシリアス要素のバランスが重要視されるでしょう。」(ドラマライター)
第1話に引き続き、第2話も批判が集まってしまった本作。しかし、視聴率は10%台となっているため、注目度はかなり高まっているようだ。果たして、これまでの批判を覆し、さらなる視聴率を獲得できるのだろうか。今後の展開に注目したい。