本作は、円城寺マキ氏による漫画が原作だ。ある日、男性医師・天堂浬(佐藤)と運命の出会いを果たした佐倉七瀬(上白石)は、もう一度彼と会うためにナースとなり、念願の再会をするも、彼は昔の優しげな面影はなく、「魔王」のようにドSなドクターとなっていた。七瀬は浬の言動に振り回されながらも、仕事と恋に全力で向き合っていく――というラブコメディだ。
SNSでは「佐藤健がドラマ主演って久しぶりじゃない?めちゃめちゃ楽しみなんだけど!」「王道っぽいラブコメが好きだからうれしい!」「主演の2人、珍しい組み合わせだからどう絡んでいくのかが気になる」という期待の声が続出している。
一方で、原作ファンからは「ヒロインは上白石萌音のイメージじゃない!少女漫画原作だから、もっとキラキラした新木優子とかがいい」「上白石萌音は演技が上手いけど、垢抜けないイメージがあるから、正直ラブコメ向きじゃない気がする」「原作はかわいいヒロインがイケメンを追いかけ回してたけど、素朴な雰囲気の上白石がイケメンを追いかけちゃうと、リアルなストーカーに見えちゃうかも」という不満の声も挙がっている。
上白石と言えば、2014年公開の映画『舞妓はレディ』で映画初主演を果たし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した経歴を持つ。2016年には長編アニメーション映画『君の名は。』でヒロインの声優として出演し、声優アワードで主演女優賞を獲得した。主題歌や劇中歌も担当した上白石は、その後も女優業のほか歌手活動も精力的に行っている。
映画『ちはやふる』では、かるた部に所属する呉服屋の娘役を演じ、その素朴な雰囲気が評価された。2016年の映画『溺れるナイフ』では、ヒロインの友人でありながらも、徐々にヒロインを敵視するという複雑なキャラクターを見事に演じ、日本映画プロフェッショナル大賞の新進女優賞を受賞。2017年放送のグルメドラマ『ホクサイと飯さえあれば』(MBS)では、千葉から上京した妄想癖のある女子大生役を演じ、素朴な雰囲気と一風変わった役どころで話題を呼んだ。
「『恋はつづくよどこまでも』の原作では、ヒロインの七瀬は喜怒哀楽が激しく、おっちょこちょいな性格です。自分に全く興味のない浬にも、ひるまずに猛アプローチをするという、強気なキャラクターでもあります。一方、上白石は、素朴な役や一歩下がってついてくるような、古風でおしとやかな女性の役が多かったため、本作のヒロインのイメージと合わないという声が多いようです。しかし、2019年の人気ドラマ『凪のお暇』(TBS系)も、放送前は原作ファンから『ミスキャスト』と批判が多かったものの、ドラマならではの演出や俳優陣の演技力で、高い評価を得ました。こういった例もあるため、SNSでは『漫画の実写化ってあんまり好きじゃなかったけど、『凪のお暇』とかもよかったし、今回も期待できそう!』という声も集まっています」(ドラマライター)
果たして本作は、原作ファンからの評判を覆すことができるのだろうか?上白石の演技にも期待したい。