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「あそこまで鋭い人はいない」爆問太田、収録中に訃報を知り橋本治さんを偲ぶ

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爆笑問題・太田光

 1月29日深夜放送の『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ系)において、29日午後に70歳で亡くなった作家の橋本治さんの訃報について触れられた。

 この番組は放送直前の火曜夕方に収録されている。番組冒頭は嵐の活動休止について語られていたが、田中裕二の口から橋本さんの訃報を知らされると、「ウソでしょ。知らなかった。いつですか」と、速報ニュースを知らなかった太田光は驚きの様子だった。

 太田は橋本さんの代表作である『桃尻娘』シリーズ(講談社)の名を挙げ、「あれほど感動した青春小説はないですね」と評した。さらに、田中も「太田さんからすすめられて全部読んで」と、コンビそろって読書体験があるようだ。

 太田は橋本さんを「時代の読み取る力で、あそこまで鋭い人はいない。日本文学、外国文学、政治経済すべてに精通していて……」とその博覧強記ぶりをたたえた。爆笑問題と橋本さんは、テレビ番組と雑誌の対談で二度対面しており、その時に「『爆笑問題は勘違いしているのがいい』みたいなことを言われたね」と田中が振り返ると、太田は「意味わかんなかったけどね」とボケて、笑いを誘っていた。

 さらに、橋本さんは若い女性の一人語り文体で話題となった『桃尻娘』の仕事を発展させる形で、『枕草子』『源氏物語』といった平安時代の文学を現代語訳したことでも知られる。太田はそれらも読んでおり「清少納言の『枕草子』は今でいえばエッセイ、随筆ですから、それを若い女の子の言葉に直して、ぜんぜん堅苦しいものじゃないんですって教えてくれたり。まあ天才ですよね」と魅力を語り、「衝撃ですね」「早すぎる」と故人を悼んだ。田中も「平成が終わって行くという時は何か大きなあれはありますよね」と話し、しんみりとしたモードだった。

 これには、ネット上では「太田、本当に知らなかったんだな。ショックだったのでは」「昨年はさくらももこさんを追悼していたし、切ない回が続くね」といった声が聞かれた。橋本さんのご冥福をお祈りしたい。

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