回送中の小田急電鉄特急ロマンスカー内で、女子高生にわいせつな行為をしたなどとして、神奈川県警少年捜査課などは3月21日、同社主任車掌の関根隆雄容疑者(33=東京都練馬区下石神井)を県青少年保護育成条例違反容疑などで逮捕した。
逮捕容疑は昨年12月25日午後9時40分頃、新百合ケ丘〜新宿間上り線を回送運転中のロマンスカーの客席で、同県相模原市の県立高1年の女子生徒(16=当時15)の下半身や胸を触り、同月26日には同市のカラオケ店で、今年1月26日には東京都新宿区内のホテルでみだらな行為をしたとしている。
県警によると、同容疑者はカラオケ店とホテルでの容疑については認めているが、電車内での行為については「両肩を抱いたところまでは覚えているが、その後のことは覚えていない」と容疑を一部否認しているという。
同容疑者は県警によると、昨年12月、携帯電話の出会い系サイトで女子生徒と知り合ったといい、同月25日に「内緒で回送に乗ってく?」とのメールを女子生徒に送信。停車した新百合ケ丘駅(川崎市麻生区)で、車掌室に隣接する客車に乗せた。同容疑者は勤務中で、制服姿だった。
小田急電鉄によると、女子生徒が回送電車に乗り込むところを駅の係員が目撃して発覚。同容疑者は「家出をしてきた未成年者を保護する目的だった」と説明していたという。同社から相談を受けた県警が捜査を続けていた。同容疑者は事件の翌日の12月26日から、服務規定違反として車掌業務には就いていなかった。
同社は車掌の不祥事に関し、「詳細な事実関係を確認の上、厳正に対処いたします。お客様、関係者の皆さまに対して、深くお詫び申し上げます」とのコメントしている。
勤務中に回送中の電車の中でコトに及ぶとは論外である。
(蔵元英二)