県警監察官室によると、警部補は警察署勤務だった10年夏頃、職務中に署内の駐車場内で停車したパトカー内で、助手席にいた部下の20代の女性警官に抱きつくなどのわいせつ行為をした。また、複数回、署内でマッサージと称して肩や背中など、体に触る行為を繰り返していた。今年になって、県警に手紙があり発覚したという。
警部補は「一緒に働くうちにかわいいと思うようになった。不快な思いをさせて申し訳ない」と話しているという。
徳永幸弘首席監察官は「全職員に対する組織的かつ、きめ細やかな指導を徹底して、再発防止に努める」とコメントした。
女性部下の肩や背中を触れたりする行為は、どんな職場でも起こり得ることだろう。ただ、相手が嫌がればセクハラだ。
ましてや、職務中にパトカーの中で女性警官に抱きつくなど言語道断。女性警官に本当に好意を寄せていたなら、プライベートで思いを伝えればいい。パトカー内という神聖な空間でわいせつ行為に及ぶとは、警察官としての自覚がなさすぎだ。
警部補は上司という立場を利用して、こういった行為を繰り返していたと思え、それはパワハラでもある。
(蔵元英二)