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“プロレス界のお騒がせ男”ザ・グレート・サスケ氏 岩手県から違法な政務調査費の返還を求められ提訴されるも、「無職と同じで返す金ない」

 “プロレス界のお騒がせ男”として、おなじみのみちのくプロレス社長のザ・グレート・サスケ氏(44)に、またも醜聞! 

 05年度の違法な支出と認定された政務調査費約276万円の返還に応じなかったとして、岩手県がサスケ氏に返還を求め、11月5日、盛岡地裁に提訴したことが分かった。

 サスケ氏は03年4月に、岩手県議選でトップ当選したが、県議会によると、市民団体が05年度の政務調査費の返還を求めた住民訴訟で、県議や元県議計31人が支出した約970万円を違法とする2審仙台高裁判決が、今年7月に確定した。県はこれに基づき返還を求めたが、サスケ氏だけが地方自治法に基づく期限(9月26日)までに応じなかったため、提訴に踏み切った。

 政務調査費は政策の調査研究のために支給され、議員活動と関係ない支出は法令違反になる。サスケ氏に関して違法とされたのは、自身が経営するみちのくプロレスの人件費や事務所費。

 議会事務局の照会に対し、サスケ氏側は「昨年ケガをしてプロレスをしていないので、今は無職と同じ。払いたくても、払う金がない」と主張しているという。

 サスケ氏は昨年11月20日、全日本プロレスの愛媛大会での試合中に左肩甲を骨折し、長期欠場をしいられた。みちのくプロレスの11月4日、盛岡大会でドクターストップを振り切って、1年ぶりの復帰戦を行ったばかり。

 ただ、スポーツライターのA氏は、「サスケ氏はプロレスの試合をしていなくても、イベント出演が多く、そこそこの収入はあるはずで、無収入という主張はオーバーではないでしょうか」と話しており、プロレス欠場でも一定の収入はあるとみている。

 関係者によると、「大きい額なのですぐには払えないが、年内に払う方向で県議会と話しています」という。

 近年のサスケ氏は、電車内で携帯電話で写真を撮ろうとした男性に暴行をはたらいたとして逮捕されたり、覆面制作費や住宅ローンの未払いで訴訟を起こされたりでトラブル続き。

 岩手県では返還された場合、提訴は取り下げるというから、なんとか泥仕合は避けてほしいところ。プロレス復帰も果たしたことだし、穏便な解決を望みたいものだ。
(落合一郎)

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