もちろん、純烈のメンバーが演じていた仮面ライダーやスーパー戦隊のファンなので、そのまま純烈のことも応援しているというファンの方も多かったのですが、「純烈の歌うムード歌謡を聞いたら、懐かしくなってファンになってしまったんですよ」なんてふうに、最近になって彼らの存在を知ってファンになったという方も非常に多いようなのでした。
確かにサイン会に並んでいる人たちを見てみると、50〜60代くらいの男性や女性といった、あまり特撮のイベントでは見かけることのない客層の人たちの姿も多く見かけました。純烈は特撮ファンだけではなく、新しいファン層もどんどん開拓していっているようです。
ある純烈ファンの女性は、私にこんな話を聞かせてくれました。
「純烈のCDをたくさん買って、お友達や親戚に配っているんですよ。彼らの歌を一人でも多くの人に聞いてほしくて(笑)」
ここまで、ファンの人たちを熱くさせる純烈。
ムード歌謡グループになっても、かつて私たちを熱狂させてくれたヒーローを演じていた時と変わらない熱いファンを、どんどん生み出していっているようです。
その後、ライブ&サイン・握手会を終えた純烈のメンバーにご挨拶させてもらうために、私は楽屋へと伺わせていただきました。
ですが、記者としてよりも特撮マニアとしての精神が先走ってしまい、思わず「僕が一番大好きな等身大ヒーローは、仮面ライダーゾルダなんですよ!」と、涼平さん以外のメンバーには失礼なことも口走ってしまったりしたのですが、メンバー全員おかしそうに笑っていただけたので助かりました。やっぱり、ヒーローは優しいのです。
涼平さんは、仮面ライダーゾルダの大ファンである私にサインをしてくださったのですが、ゾルダを演じていた当時のサインをしてくださるというファンサービスぶりでした。
涼平さんのサインを貰ってテンションが上がっている私の隣で、こんな会話が聞こえてきます。
「酒井さん、衣装のまま帰るんですか? 風邪ひいちゃいますよ」
「いや、大丈夫だよ、このまま帰れるって」
私は最初、この会話を聞いた時に意味が分かりませんでした。なぜ、スーツを着て帰ることで風邪をひいてしまうんじゃないかと心配されているのか。
でも、その答えはすぐに分かりました。
炎天下の中、一生懸命に歌って踊った純烈の衣装はたっぷりと、その汗を吸収しているのです。そんな汗を大量に含んだスーツで冷房の効いた電車に乗ったりしたら、スーツが吸い込んだ汗が冷えてしまって、体を壊してしまうかもしれないということなんでしょう。
汗いっぱい流してムード歌謡を歌う、かつてのヒーローたち。
ぜひ、皆さんもそんな純烈を応援して、一緒に爽やかな汗を流してみませんか?
(了)
「純烈 オフィシャルサイト」
http://www.junretsu.com/
「純烈 公式ブログ」
http://gree.jp/junretsu
「純烈リーダー酒井一圭 twitter」
http://twitter.com/junretsusakai
(「作家・歩く雑誌」中沢健 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou