ザックリしているお国柄のカナダだからザックリしているのかと思いきや、カナダ選手が練習リンクを独占したり、会場外で抗議デモが起きたり、意外に世知辛かったバンクーバー五輪。不景気の東京みたいだわよ。でも、閉会式は赤い衣装の騎馬警察が出てきたり、メイプルリーフが舞ったり、開会式同様、カナダらしくてステキな演出が目を引いた。
我が日本選手団も白いポンチョみたいな衣装を着せられて会場入り。楽しそうにしている。上村・皆川夫妻のオーラが漂うアツアツぶりがまぶしかったり、チーム青森のお姉ちゃんたちが、ゲストのアブリル・ラビーンのライブにノリノリだったり、高木美帆ちゃんとスピードスケートの選手たちが仲良く談笑していたりと、レースが終わってみんなリラックスムード。各国の選手がトナカイやヘラジカの被り物をして、ワラワラ踊り入り乱れ、明らかにお祭り状態。いっぱい出場してたのねえ。
そこへフィギュアの真央ちゃん、鈴木さん、ミキティ、男子も合わせて6人一緒に固まって登場。しかし、真央ばっかり「一緒に写真を撮ってくれ」と外国の選手に呼び止められるので、進まない彼女を置いて、他の選手たちはどんどん先に進む。高橋と小塚は「デキてるの?」というくらい二人で仲良く歩いているし、ミキティと織田はなんとなく一緒に歩いている。鈴木さんは行方不明。NHKカメラはみんなを見失って「迷子状態」で焦る真央ちゃんを意地悪に追いつづけた。ミキティも織田くんも少しくらい後ろの真央を気にしてくれてもいいのに…。とチャッピーが思った瞬間、織田を含めた男3人は、空から降ってきた“ボール風船”を夢中になってボンボン弾き始めた。もうバラバラ、彼ら結束力を失ってしまったみたいね。
そこで中継は途切れちゃったんだけど、閉会式中盤、難病と戦う俳優のマイケル・J・フォックス(カナダ出身)が出てきてスピーチしたのには感動したわ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』世代のチャッピーにとって、マイケルは特別な存在。お元気そうでなにより、トム・クルーズの10倍好きだから。
そんなこんなで3月2日、真央ちゃんも無事みんなと“合流して”帰国できた模様。決して仲間はずれにされていたワケでも、フィギュア代表の結束力が弱くなったワケでもないみたい。よかったわ。
「バンクーバーオリンピックよ、いろんな意味で感動をありがとう!」(チャッピー)