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近い将来に中国から“逆輸入”されかねない日本ルーツの高級ブランド牛

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提供:週刊実話

 和牛の受精卵や精子を中国へ不正に持ち出そうとした家畜伝染病予防法違反罪や同幇助(ほうじょ)罪で、運搬に関わったとされる男性2人と受精卵を提供した畜産農家の3人が、先ごろ大阪府警に逮捕・起訴された。

 日本には受精卵などを遺伝資源として保護するルールがない中、中国に持ち込まれる寸前で発覚した今回の事件は「氷山の一角」との指摘もある。

 「実際、中国で育てられたという黒毛和牛の見事なサシの入った『霜降り肉』を堂々と提供する店が、大都市には間違いなくあります」(畜産に詳しいライター)

 中国では、「ヒトの遺伝子をサルの脳に移植し、その認知機能を改善させることに成功した」という研究結果が発表され、倫理性などの面から物議を醸したり、クローン犬猫がビジネス化している。黒毛和牛の受精卵などを手に入れさえすれば、お得意のクローン=コピーなど朝飯前だ。

 ところで黒毛和牛=ブランド牛と言われると頭に浮かぶのは、松阪牛や近江牛、米沢牛に前沢牛、飛騨牛などだ。畜産とは無縁に思われている東京にも秋川牛や東京黒毛和牛というブランド牛が存在している。そして驚くべきことに「ブランド牛」は全国で200種以上が存在している。

 「1軒の酪農家が飼育しているだけの牛に○○牛と名付ければ、それでブランド牛の一丁上がりです。ただしブランド牛を名乗るには、産地や格付け、飼育法などに一定の基準が設けられています。ただ厳密には、この基準は酪農家や組合などが自ら設けることができるもので、松阪牛や近江牛では各々基準は違っています。とはいえ名前を付けただけでは売れないのは当然ですから、PRに時間と資金が必要になります。ここに個人の力だけではブランド化できない限界があるのです」(同・ライター)

「ブランド牛」を作ることは簡単だが、有名ブランドに育てられるかどうかは手間と資金が必要ということだ。中国はこの2つを省くために手っ取り早くかっぱらうのである。そのうち日本のブランド牛の10倍、2000ブランドを中国産として輸出するようになるかもしれない。

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