「アリーmyラブ・シーズン4」の時は知的でチャーミングな弁護士役だったのに、いつのまにやら“肉体派”になっていたロバート・ダウニー・Jr。本人いわく、「ハリウッドのバカ映画やヒーローものが楽しくて、演技派と呼ばれることにはもう飽きた」のだそう。そんなお茶目? なロバートが、かろうじで昔の面影を残した知的な役、名探偵シャーロック・ホームズに挑戦。でも、監督があのガイ・リッチーだから、どことなく監督のヒット作「スナッチ」みたいな味付けに…。なにしろ頭脳勝負の名探偵なのにタフでワイルドだ。そしてなぜかおデブが定番のワトソン君役に、超ハンサム男のジュード・ロウを配し、“男”主体の映画にみせておいて、ちゃんと美女のレイチェル・マクアダムスが出てくるあたり、あらゆるタイプの映画ファンのツボを押さえている、この春一番の「飛びつきやすい映画」だ。(コアラみどり)
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ワーナー・ブラザース映画