地域や場所は不明であるが、言い伝えによると、ある婦人が自分の母親の墓参りに行き、お参りを終えた彼女は、数枚の写真を自分のカメラで撮影したもので、この写真はそのうちの一枚である。
運転席にいる男性は夫とのことなのだが、後ろにいる黒い男性についてはなんと全く見覚えがないのだという。
この男性はまったくの無表情でメガネのようなものをかけ、何やら不気味な気配が漂っている。あまりの新鮮さに普通の人が写り込んだとも思われるが、婦人の証言によると夫はこの時、ひとりで車に乗っていたという。ではこの人物は一体何者なのだろうか。
黒い体に黒い顔、ということであればこれは山口敏太郎事務所がたびたび写真をご紹介している影の人間「シャドーマン」のような存在とも考えられる。
シャドーマンは肉眼で見ることはできないが、ビデオやカメラには影のような薄ぼけた姿で現れるUMAの一種である。
だがシャドーマンは、あくまで人物の影が実態化したものであり、この写真のように服を着ていたり、メガネをかけているという報告はない。輪郭も服装もはっきり写ってしまっているので、この人物をシャドーマンとするには少々苦しい感じもする。
ならば、この人物はうっかり迷い込んでしまった異次元人という説もあるが、撮影地が墓地ということを考えると、やはりこの謎の人物は幽霊のような存在とするのがしっくりくるであろう。
もっとも、撮影されてから60年近くが経過しており、この写真が誰が、どこで撮影したのかもわからないため今後、謎が解明される可能性も少ないだろう。
あまりに古いこの心霊写真。詳しい詳細を知っている方がいれば是非、山口敏太郎事務所までご報告いただきたい。
(山口敏太郎事務所)