史上51人目となる通算2000本安打まであと1本と迫っていた内川聖一(ソフトバンク)は、この日の対西武戦でついに2000本目となるヒットを記録。王手をかけてから14打席ノーヒットという“生みの苦しみ”を乗り越えた末の大記録となった。
内川による快挙達成の一方で、こちらも快記録を残したのが清宮幸太郎(日本ハム)。対オリックス戦の第1打席、プロ初となるホームランをライトスタンドに放った。また、この一打により、清宮は“デビュー戦から7戦連続安打”というプロ野球新記録を達成することにもなっている。
両者の記録が同じ日に達成されたとあって、プロ野球ファンにとっては何とも贅沢な1日となったこの日。ただ、こうした結果を取り上げる立場であるテレビ局の関係者にとっては、どちらの記録に時間を割くか頭を悩ませる1日であっただろう。
記録の内容で考えれば、内川に軍配が上がるだろうが、お茶の間の知名度で考えれば清宮に優位性がある。果たして、どちらの方がよりテレビに取り上げられたのか。実際に調べてみることにした。
今回対象としたのは、試合終了後に放送された『ニュースウォッチ9』(NHK総合)・『報道ステーション』(テレビ朝日系)・『NEWS ZERO』(日本テレビ系)・『NEWS23』(TBS系)・『プライムニュース』(フジテレビ系)・『SPORTSウォッチャー』(テレビ東京系)の6番組。各番組のスポーツコーナー内において内川・清宮の両選手が取り上げられた時間を計測し、“テレビでの露出度”を比べてみた。
計測の結果、内川には合計「25分15秒」、清宮には合計「11分5秒」の時間が充てられていたことが判明。筆者の手動計測という点を考慮しても、この日のテレビにおける主役は内川であったと結論づけていいだろう。
以上が内川・清宮両選手の“テレビでの露出度”の調査結果である。この結果に興味を持たれた方は、10日の各スポーツ新聞に注目し、“一面での露出度”を見てみるのも面白いかもしれない。