福岡ヤフオク!ドームで行われた今回の一戦。前日の試合で12得点を叩き出した西武打線が今日も躍動するかと思われたが、この日はソフトバンク先発・石川柊太の前になかなか得点を入れることができない。ただ、西武先発・十亀剣も負けじとソフトバンク打線を封じ込めており、試合は投手戦の様相を呈していた。
しかし、両軍スコア1‐1で迎えた6回裏に均衡を破る一発が放たれる。1アウト1塁3塁という状況で打席に立った松田宣浩が、十亀の投じた3球目のカーブを一閃。勝ち越しとなる3ランホームランをスタンドに放り込んだ。
この松田の一発でリードを奪われた西武は、その後、この3点ビハインドを跳ね返すことができず、1‐4で敗戦。今季の対ソフトバンク戦における初黒星を喫し、チームの連勝も5でストップしている。
結果的に試合を決定づけることになった松田の一打。これが無ければ試合はまだまだ分からなかっただけに、西武ファンの落胆は大きいと思われた。ところが、この場面を目にした西武ファンからは、悲しみの声以外にも「知ってた」、「案の定の展開になったな」、「もう笑うしかない」といった、まるでこの結果が想定の範囲内であったかのような声が多くネット上に挙がっている。
なぜ彼らがこのような感想を持つに至ったのか、それには今回の登場人物である十亀と松田の相性が関係している。2012年に初めて松田と対戦した十亀だが、そこから昨シーズンまでで打率.679(28‐19)・4本塁打・12打点と相当打ち込まれている。対戦すれば7割近い確率で痛打を食らうとあれば、今回のような結果も、ある意味想定内の出来事であったのかもしれない。
ちなみに、十亀は3日の対ソフトバンク戦でも松田にホームランを浴びており、今回の一発は今シーズン2発目の被弾となる。相性の悪さは、どうやら今シーズンも続いていくことになりそうだ。