この日、神奈川・川崎市内の中原警察署「武道始式」(ぶどうはじめしき)に来賓として出席した武藤。次期シリーズ最終戦(3月1日、両国国技館)での激突が予想される健介VS小島の三冠ヘビー級選手権について「本人たちもやる気になってる。健介だってやる気になってんだから。もし、小島がベルト獲ったら、前回よりもっとすごいチャンピオンになるだろう」と容認した。
また、VM離脱に伴い、遺恨清算を望んでいる諏訪魔に「ブードゥーを撲滅させるなら諏訪魔にやらせてもいいわけだし。その2人(健介&諏訪魔)に任せた。あいつらも諏訪魔のせいで負けたってのがあるからな。そっちに目が向いてるよ」とキッパリ。三冠王者と次期エース候補の力に最凶軍団壊滅を託した。
その一方で、VMの視線が逸れ、負担の軽減した武藤は「オレにはオレのやらなきゃならないことが浮かんでる」「注目されないオレって嫌だからさ」などと何やら意味深な発言を連発した。
注目されることとは何なのか。武藤は続ける。「アジア(タッグ)は巻いたことないからな。タイトルマッチをしたこともない。そういうのもいい」と日本最古のタッグタイトルに興味を示した。
さらに、最強タッグに加え、アジアタッグを奪取することで“タッグ三冠王”を達成した先にはシングル王座も見据える。「タッグ三冠チャンピオンとして、シングル三冠チャンピオンとやれるとしたら、それもありかな」とニヤリ。三冠王者との頂上対決をブチ上げた。
すべてを奪取することに成功すれば、昨年12月に手中に収めた世界最強タッグと合わせて前人未到の七冠チャンピオンになる。これまで自身の持つ六冠(三冠ヘビー、IWGPタッグ、世界タッグ)をも凌駕する不滅の大記録達成だ。
果たして武藤は新たな伝説を作ることができるのか。今後の動向に大注目だ。