第3試合では、19日のIWGPジュニアタッグ4WAYマッチを制して第69代の新王者となった田口隆祐&マスター・ワトが、エル・デスペラード&金丸義信と対決。試合は終盤、金丸は4の字固めを狙うも、田口は蹴り上げて回避。そしてロープの反動で跳ね返ってきた金丸を首固めで丸め込み、3カウントを奪取している。
バックステージで金丸は「あ~あ」と嘆くと、デスペラードは「ケツもポンコツだわ、レフェリーもポンコツだわ、お前よく見ておけ」と怒り心頭。金丸も「誰だ、あいつは?しっかり見ろよ。二つで返してんだろう!」と抗議。デスペラードは「きっちり見てくれよ、頼むから。お願いしますよ、本当に。そうじゃなくてもこっちは気が立ってんだから。(ここで金丸は先に引き上げるが、デスペラードは一人残って)田口、ワト……良かったじゃない、ワト。お前、この間、これ(デスペラードが肩からかけているIWGPジュニアのベルト)に挑戦して獲れなかったじゃない。でも、こっから伸びるかどうかはお前次第だし、落ちてくのを、自分が伸びないのを人のせいにすんなよ。まっ、それはそうとして、昨日、ファンタズモも面白いこと言ってたぞ~。リング上で俺のことを殴る前に『俺が次の挑戦者だ』って。まあ、出来るかどうかは分かんないよ。でも、あいつとはやってみてえなあ。あいつとシングルやって憶えてるのは二つ。どっちも負けてんだよ。……やりたいなあ」とファンタズモとの防衛戦を見据えていた。
田口は「やっぱりベルトが選手を育ててくれるというか逞しいよね。マスター・ワト、ワトさん。確かに……」と言いかけたところで、ワトが田口の言葉を遮り、「これを機にね、このベルトを守ります。でも、俺ね、初めてだよ、守るものが出来たの。人ってさ、守るものが出来たらさらなる強さを出すんだよ。守るものが出来たら人は強くなる。その言葉を信じて俺はベルトをしっかり田口さんと二人で守っていきます」と言うと、「田口さん!今日ちょっと動き悪くないですか?最後、丸め込んだのはあっと思いましたけど。凄いなと思いましたけど、連携で動き悪くなかったですか?飲み過ぎじゃないですか?試合後のビールは美味しかったけど、ちょっと飲み過ぎじゃないですか?コメント中に2本、3本目も行きましたからね。酔ってるんですか、今日?酔っ払って試合したんですか?しっかりやってください。俺たちタッグチャンピオンだから。しっかりやってくださいよ。しっかりやってください」と田口にダメ出ししまくって、先に控室へ。
田口は「私みたいな歳になってもまだ怒られますか?勝っても飲むなと怒られますか? 24歳に 42歳が。18歳下に。高校卒業して大学に進学するぐらいに生まれた子に怒られますか?カメラの前で、チャンピオンになったのに怒られますか?まあそれぐらい逞しくなったということでしょう。ワンパクでもいいですよ。逞しく育ってくれたらそれでいいんですよ」と語りながら、寂しげな表情を浮かべていた。
◆新日本プロレス◆
『新春黄金シリーズ』
2022年2月20日
北海道・北海道立総合体育センター北海きたえーる
観衆 3751人
▼タッグマッチ(30分1本勝負)
○田口隆祐&マスター・ワト(10分31秒 首固め)エル・デスペラード&金丸義信●
(どら増田)