「お話できる事はありません。寒くなったら、西武新宿駅方面の地下街に移動して毛布に包まって寝ることがある」(40歳・男)
かと思えば、本○選手似・金髪のAさん(35歳)は、河川敷派。ただし“一軒家”は、サイクリングロード脇という超目立つ場所にあり、厭世的ではないようだ。
「職場を解雇されたのをきっかけに住んでみようと思い立ち、もう数年になります。なかなかピアノが弾けないのが辛いかなあ」
という芸術派。体が悪いそうなので気をつけてほしいものである。
皆、けっこう普通の人なのに気付かされる。
女性ホームレスは、カップルで発見することが多い。実際、パンチパーマ男と仲良く川を渡る、髪がぼさぼさの20代の無理目全裸美人を河川敷で見たこともあるので、セクシー系女性河原生活者の存在、それにホームレス同士でカップルになっているケースは、雑誌の嘘ネタや都市伝説ではないのだ。
一週間やったら、ホームレスは抜け出せなくなる、という話も新宿では聞く。
「所持金が底をつくまで、と思っています。普通の格好をしてラーメンを食べに行くこともある。(笑)でもこんな生活を続けていると心細くなって、長生きしなくてもいいか…なんて思うようになるんです」(30歳・男)
そうは言っても彼は、就活をすることもある。このように自力で復活しようとする人ほどホームレスになっていることも多いので、まさにそれ自体大きな社会問題だ。