「このままでは自民党と一緒で落ちる一方。どっかで変えないと」。不満爆発の内館委員の眉がつりあがっていた。
不機嫌になるのも当然だった。「きょうは最低です」というほど、散々なけいこ総見。怒りの引き金はやはり天敵の朝青龍だ。右ヒザ痛でロクにけいこもしていないことから、わずか5番だけこなして3勝1敗1分け。低調な内容で「クソッ!」と自らけいこを打ち切る体たらくに「なんだか色白でぷよぷよしていたわ」とバッサリ切り捨てた。
天敵批判までは普段通りといったところだが、“ぷよぷよ横綱”がトップに君臨できる角界全体の話題に及ぶと、内館劇場の幕が開いた。「きょうは特にひどかった。相撲はけいこで勝つんだっていうこと、相撲の激しさ、怖さというのを上が教えなきゃいつまでたっても変わりませんよ。下にも責任がある。いまの状態の白鵬と朝青龍を安泰にしておかないようにしなきゃ」。
苦言は力士だけにとどまらない。「両国で連続15日もやれるなんて力士はありがたいと思ってやらないと。プロレスでも先日両国でDDTとか興行がありましたけど、お客さんを入れるのがどれだけ大変なことか。国技じゃなかったら終わってますよ。相撲は有権者が甘やかしてくれているだけ。意識改革しないといけませんよ。理事長とかが強力なリーダーシップを発揮していかないと」。“ぷよぷよ横綱”と協会トップへの忠告。旧態依然とした角界をここのところの政界になぞらえ「総選挙では新人が大物を食って面白かった。相撲も見習ってほしい」と訴えていた。