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社会 2019年10月21日 12時00分
韓国 15人連続殺人強姦魔30年後に容疑者特定
「DNAの証拠が出たなら仕方がない。いつかはこういう日が来て、俺のやったことがバレると思った」 10月1日、約30年間も未解決だった韓国犯罪史上最悪の「連続強姦殺人事件」を引き起こした李春在(56)は、釜山の刑務所でDNAの鑑定結果を警察当局に突き付けられると、こう言って観念したという。 1986年から1991年にかけて、のどかな農村地帯だった京畿道華城郡(現・華城市)一帯で起きた同事件は、カンヌ国際映画祭のグランプリ監督・奉俊昊によって2003年に映画化(邦題『殺人の追憶』)され、日本でも大ヒットを記録した。映画の題材となった事件は、5年間で計10件発生。10代から70代の女性が次々に強姦され、首を絞められて殺害されたのである。 韓国国民を震撼させたのは、その異常な手口だ。「被害女性が身に着けていた下着類で手を縛ったり目隠しをしたりして自由を奪い、強姦した後に、陰部に物を詰めるなどの手口が共通していました」(ソウル在住の韓国人記者) お見合いの帰り道で襲われた2人目の被害女性(当時26)は、着用していたストッキングで後ろ手に縛られ、用水路の中で全裸の遺体となって見つかった。 3人目の被害女性(当時25)は、履いていたガードルを口に突っ込まれ、白いパンティーを頭に被せられていたという。「李は、被害者の下着を破いて、わざわざつなぎ合わせて縛るという執着も見せていました」(同) 4人目は赤いツーピースを着た、結婚を控えた当時22歳の女性だった。両家の顔合わせを終えて帰宅する途中、バスを降りたところで襲われたのだ。彼女は、いったん全裸にされて強姦され、再び服を着せられていた。その後、ストッキングで縛られ、パンティーを頭から被せて目隠しをした状態で発見されている。 次第に犯行はエスカレート。現場からは、被害女性の体を傷つける際に使用した「血まみれの傘の柄」なども見つかった。 9人目の被害者となった当時14歳の女子中学生も、手足を縛られた揚げ句、ブラジャーを口に詰められ、ボールペンやフォークで体をひどく傷つけられていた。「女性への攻撃はすべて生きている状態で行っていたようです。映画では、女性の陰部から、いくつも桃の欠片が見つかるシーンがあり、犯人の猟奇性を際立たせていましたが、次第に国民の怒りは、事件を解決できない警察に向けられるようになりました」(同) 警察は延べ200万人を超える捜査員を投入し、疑わしい人物を片っ端から引っ張り、拷問もいとわない激しい捜査を行った。これにより、一方的に容疑者扱いされた3人が自殺し、1人は拷問の後遺症で死亡したほどだという。 当時、韓国は軍事政権下で民主化運動の真っ只中。警察はデモの鎮圧などに忙殺される中、捜査にあたっており、その手法は信じられないほどずさんだった。「映画でも描かれていますが、警察は犯行現場に〈自首しなければお前の手足は腐る〉とか〈お前はいつか捕まり殺される〉というメッセージを刻んだカカシを立てたり、占い師に頼ったりと、めちゃくちゃだった。当時は科学捜査の技術も発達しておらず、被害女性の体内から何度も精液が検出されていたにもかかわらず、事件を解決できなかった。その自責の念から自殺した刑事も出たほどです」(同) 事実、李は何度か警察の取り調べを受けながら、捜査の網をかいくぐって犯行を続けていたというのだ。 李は、1963年に華城市で生まれた。高校を出て、徴兵制度で軍に入隊した後の1986年1月、同市内の電気部品を扱う会社に就職。一連の事件後、李は清州に引っ越し、1992年に結婚していた。「平素は静かだが、一度スイッチが入ると非常に暴力的になり、手がつけられなくなるタイプ。性的な倒錯もひどかった」 元妻は、李の人柄をこう評する。彼女は、下血するほどのひどい暴力を李から振るわれ、まだ1歳に満たない息子も部屋に閉じ込められてアザができるほど殴られていたと証言している。 耐えかねた元妻が、結婚から2年も経たずに離婚を切り出すと、「再婚できないように入れ墨を入れてやる」と脅してきたという。さらに、元妻の妹(当時19)に睡眠薬を飲ませて強姦し、鈍器で殺害したのだ。「この義妹の死体もストッキングで縛られていました。李は、この義妹強姦殺害の罪で逮捕され、無期懲役の判決を下されて釜山の刑務所に収監されているのです」(前出・韓国人記者) 捜査当局は、過去に残された証拠品から新たに検出されたDNAを、現在韓国で収監されているすべての受刑者と照らし合わせ、李を特定した。 当初は関与を認めなかったというが、李が別件で逮捕されていた時期には事件が起こっていないなどの状況証拠も突き付けられ、ついに自白。現在は、自身の性的倒錯について「小学生の時に近所の年上の女性に強姦された幼児虐待のせいだ」と主張している。「その後、別の未解決事件なども自白し、殺人の被害者は15人に上ることが判明しています。単純強姦も30件以上分かっていますが、残念ながらすべての事件が2003年に時効を迎え、李が追加で法の裁きを受けることはありません」(前出・韓国人記者) DNAの一致から9回にわたる取り調べを受ける中、聞き取りをしていた女性プロファイラーに向かって、李はこうつぶやいたという。「綺麗な手だ。触ってもいいか…」
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スポーツ 2019年10月21日 12時00分
張本氏「佐々木は地元に近いところに入りたかった」とするも、ロッテ入団促し“さすがロッテOB”と称賛
20日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏が17日のドラフト会議で千葉ロッテマリーンズが交渉権を獲得した大船渡高校・佐々木郎希投手にエールを送った。 番組では、プロ野球ドラフト会議の様子を取り上げる。注目は大船渡高校の佐々木郎希投手と、160キロ右腕で今年夏の高校野球甲子園大会で活躍した星稜高校の奥川恭伸投手が抽選となり、佐々木投手は千葉ロッテマリーンズ、奥川投手は東京ヤクルトスワローズが引き当てて交渉権を獲得した模様を放送する。 張本氏はこれを見て、 「奥川はね、良いところ入りましたね。佐々木はね、内心はやっぱりお父さんも親族も亡くしてますからね、地元と近いところに入りたかったと思うんですが、ロッテも立派な球団ですからね。入って磨いて」 とOBとして、現在の千葉ロッテマリーンズに入団するよう説得する。さらに張本氏は、 「5年、あるいはあの、ポスティングやFAがありますから。どこでも行けますから。今の選手はね、あそこは嫌だ、ここは嫌だと言うような選手はいませんからね、入って鍛えて良いピッチャーになってもらいたいと思います」 と地元岩手県に近い楽天や、同じ岩手出身の大谷翔平投手が所属していた北海道日本ハムファイターズ入団を望んでいたと噂される佐々木投手に、入団後のあらゆる方向性を提示しながら入団を促した。 この発言に、「さすがロッテOB」「張本は嫌いだけどこの発言は賛成」「ヤクルトを良い球団と言ってくれて嬉しかった」などと、普段張本氏を批判する層を含め、発言を支持する声が殺到する。 一方で、「出ていくことを前提で語らないでほしい」「普段アメリカの野球を嫌っているのになぜポスティングを勧めるのか」「行きたくないなら行かなくてもいいはず」「入団希望球団を持つ選手がいても良いはず」と反論の声もあった。 様々な声があるが、張本氏が佐々木・奥川両投手が日本球界を背負って立つ存在だと認めたことは間違いない。早くプロに入り鍛えてもらいたいという期待の裏返しだったのだろう。
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芸能 2019年10月21日 11時50分
バイきんぐ小峠、ラグビー南アフリカ戦を知らなかった?「43歳になってスポーツの面白さがわかってきた」
「meiji ドリームキッズ for TOKYO 2020」発表会が、10月20日都内で行われ、女子体操の村上茉愛選手、男子レスリングの乙黒拓斗選手、パラ男子陸上競技の井谷俊介選手と、お笑いコンビのバイきんぐ(小峠英二・西村瑞樹)が出席。小学生約100人を前に夢を叶えるアスリートのトレーニングを紹介した。 村上選手は、女子体操団体4位となった2016年リオデジャネイロオリンピックについて、「選手と観客の距離が近くて盛り上がった大会」と述懐。また、「自国開催は一生に一度のチャンスなので、金メダルを獲れるように」(乙黒選手)、「選手それぞれが最高のパフォーマンスをして、パラリンピックの魅力を知ってもらいたい」(井谷選手)とそれぞれ抱負を語った。続いて、meijiドリームキッズ応援隊を務めるバイきんぐ・小峠がエプロン姿、西村がランドセルを背負って登場した。 オリンピックアスリートから夢を叶えるトレーニングを紹介するコーナーでは、村上選手に続いて西村も挑戦。勢いあまって転倒し、「壁を使ってやる」と村上選手が助言すると、「最初に言ってよ」と逆ギレ気味に。乙黒選手は50kgあるダミー人形を使った打ち込みを披露。続いてチャレンジした小峠は、ダミー人形を西村に投げつけて小学生のウケを取っていた。 「43歳になってスポーツの面白さがわかってきた」という小峠だが、この日行われたラグビーワールドカップ2019日本大会の日本代表対南アフリカ戦は、「今日ですか?」と知らなかった様子で、「本当に見てる?」と相方からツッコまれていた。「球技のラリーを見ると興奮する」という小峠に、「僕も(漫才で)ラリーをやっているけど、打ち返せてない」と西村が返すと、「打ち返せてないんじゃなくて、まず打ってない」(小峠)と応酬するなど、快調なコンビネーションを見せた。 小学生時代の「芸人になる」という夢を叶えた小峠は、夢を叶える秘訣について、「『あのボケをどうしたほうがいい』など西村の意見を全部無視したこと」と遠まわしにコンビ愛(?)を表現。「結婚願望がない」と言う小峠に、「こういう人が電撃結婚をするんですよ。お前、ワンチャンあるよ」と励ます西村に、「おじさんが頑張って『ワンチャン』とか使ってんじゃねえ」と切り返したが、「彼女はいないです」と語った。 「meiji ドリームキッズ for TOKYO2020」では、スタジアム観戦と特別体験プログラムをセットにした2泊3日のツアーを10月20日から募集(2020年1月31日締め切り)。叶えたい夢を作文にして応募する。詳細はmeiji.co.jpのdreamkidsを参照。
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スポーツ 2019年10月21日 11時35分
「島孝明、見事に潰しましたよね」乙武氏、ドラフト結果巡る発言でロッテファンから批判の声「失礼すぎる」
乙武洋匡氏がロッテファンに向けたあるツイートが物議を醸している。 事の発端となったのは、17日放送のAbema TVの番組『AbemaPrime』でドラフト会議の結果を扱った際、岩手・大船渡高校の佐々木朗希投手がロッテの指名を受けることが確定した際、複雑そうな表情を浮かべていたことを取り上げ、乙武氏が「本人自身がメンタルとか、身体が出来上がってないとか、そういうの自分が一番よく分かってると思うんですよ。だから、『育成能力のある球団が俺を引いてくれ』って思ってたと思うんですよ」「そこで(決まったのが)ロッテってなって、『大丈夫かな〜?』っていう部分があったんじゃないのかな」と分析していた。 しかし、暗に「ロッテには育成力がない」という発言になっていることもあり、一部ロッテファンの間からは反発が噴出する事態に。乙武氏にツイッター上で直接、「ロッテの何を知ってるんですか?いまのロッテは投手の育成が上手い」と指摘するツイッターユーザーも現れた。しかし、乙武氏はこれに対し、20日ツイッターで、「島孝明、見事に潰しましたよね?」と、2017年にロッテに入団し、今年戦力外通告を受けた島孝明投手を引き合いに出し反論していた。 しかし、このツイートに対し、ロッテファンからは「まだ頑張ってる選手に対して『潰れた』って、ロッテにも島にもひどすぎる」「まず島に対して失礼すぎる」「選手へのリスペクトがない人にスポーツのコメンテーターやってほしくない」といった批判の声が殺到。その後、乙武氏はツイートを削除したものの、無言で削除したこともあり、さらに反発の声が強まっている。 「実は島投手、ドラフト3位でロッテに入団したものの、1年目からイップスのような症状に悩まされていたことを明かしており、2軍で奮闘。しかし、今年の春キャンプでは1軍に抜擢されたこともあり、『復活』『やっと復帰した』といった喜びの声を集めていました。今年は戦力外通告を受けたものの、同時にロッテは育成契約を打診しており、『本当に潰したらなら育成選手になんてさせないでしょ』という指摘も聞かれています。ファンも再起を見守ってきた投手だったということもあり、乙武氏に対する憤りも多く聞かれています」(スポーツライター) 批判が相次いでいるものの、乙武氏は謝罪などはせず。ネットからは多くの不信感が寄せられている。記事内の引用について乙武洋匡公式ツイッターより https://twitter.com/h_ototake
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スポーツ 2019年10月21日 11時30分
日本シリーズ、明暗を分ける原・工藤両監督の野球観 伏線は19年前の春季キャンプにあった?
野球観の違いを見せられた一戦となった。2019年のプロ野球・日本シリーズは巨人と福岡ソフトバンクの対戦となったが、工藤公康監督(56)の連勝で幕を明けた。 「クライマックスシリーズで爆発した打線の勢いをそのまま持ち込んだような感じ。ホークス打線が巨人のリリーフ陣を打ち砕いています。もともと、巨人は救援陣に軸となる投手がいませんでした。ホークス打線と巨人救援陣の力の差が、そのまま勝敗に表れたと思います」(プロ野球解説者) 見方を変えれば、巨人打線がソフトバンクの投手陣に苦しめられているわけだ。 巨人サイドから漏れ伝わってきた話では、ソフトバンク投手陣の中でもっとも警戒していたのは、アンダースローの高橋礼(23)だったという。セ・リーグには「いないタイプ」だからだ。 今さらだが、ソフトバンクは投打ともに選手層が厚い。単にレギュラークラスが多いだけではなく、選手もバラエティに富んでいる。投手陣にしても、第一戦先発の千賀滉大のような速球派もいれば、和田毅のような技巧派がいて、右、左のバランスも良い。巨人打線はアンダースローに“違和感”を抱いていたはずだ。 アンダースローといえば、原辰徳監督(61)と工藤監督の野球観の違いを物語るエピソードがある。 2000年の巨人・春季キャンプでのことだ。この年、ヘッドコーチに昇格したのが、原監督。そして、工藤監督は現役で、「優勝請負人」として、フリーエージェントで巨人に移籍してきたばかりだった。 そんな巨人キャンプに、アマチュアの強化策で参加していたのが、のちに侍ジャパンでも活躍するアンダースローの渡辺俊介だった。アンダースローの物珍しさで巨人投手陣は渡辺の投球練習に見入っていた。 「すげえ」「あんな低いところから、よく…」と巨人投手陣は感心していたが、工藤監督だけはちょっと違った。「バランスが良い。チームに合う」 当時の巨人関係者によれば、工藤監督は「彼は絶対にモノになるから、指名すべき」と裏方スタッフにも話していたそうだ。 移籍一年目の球団に「指名すべき」と進言する工藤監督もどうかと思うが、「巨人は守備の巧いチームだから、打ち損じを誘う技巧派のピッチャーを生かせる」との持論も展開していたそうだ。 それに対し、ヘッドコーチとなった原監督は守備練習のノッカーを買って出て、あとは、主力野手のティー打撃を見守っていた。「選手のレベルを上げていく。それが積み重なってチーム全体の…」と記者団に語っていた。 「原監督は野手陣が練習するメイングラウンドを離れませんでした。キャンプ訪問に来たOBが『ヘッドコーチになったんだから、ブルペンにももっと顔を出しなさい』とアドバイスをしていました」(当時を知る関係者) 原監督は野手出身なので、投手の指導には口出しをしないと決めていたそうだ。 工藤監督はチームに合致する選手かどうかを見て、原監督は個々を引き上げて、その集合体がチームであるという考え方なのかもしれない。チームが先か、個人が先か。正解はない。勝ったほうが正しいということになる。日本シリーズは2試合を終え、速球派とアンダースローの両投手を強力打線にはめ込んだソフトバンクに軍配が上がり、原監督はエース菅野智之の投入で流れを変えようとしている。(スポーツライター・飯山満)
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社会 2019年10月21日 06時00分
田中角栄「怒涛の戦後史」(11)内閣総理大臣・池田勇人(中)
池田勇人首相は、当初、しごくご機嫌であった。自民党最大の「圧力団体」だった日本医師会と、医療費の診療報酬をめぐって対立、膠着状態に陥っていたものを政調会長に抜擢した田中角栄が両者手打ち、落着に持っていったからであった。田中もまた、してやったりで高揚感に満ちていた。 しかし、好事魔多し。政調会長就任から約半年後の昭和37(1962)年2月、折から来日中のロバート・ケネディ米司法長官と、田中ほか12人の自民党議員が、今後の沖縄返還問題について懇談した。そのとき田中がケネディに向かってしゃべった話の中身が、“オフレコ懇談会”であったにもかかわらず、どうしたものか翌日の新聞にスッパ抜かれたのだ。いずれにせよ、参加していた議員の誰かが漏らしたことになるが、中身が大問題だった。 田中いわくのそれは「現在、日本国内では沖縄返還の要望が強いが、米国としては日本の憲法に核兵器禁止などの制約があることから対中・対ソ(現ロシア)との軍事的見地を鑑み、返還できないものだと考える。したがって沖縄返還の一つの方法は、米国が返還の前提条件として、日本に対して早急に憲法を改正し、再軍備を進めるよう提起したらどうか」というものだった。 さぁ、大変である。これが真意を伝えているなら、大失言となる。新聞報道が出た直後の記者会見で、田中は「私の真意をよく伝えておらん。もう、いらんことは一切言いませんよ」と弁明、その後はどんな質問にも口を貝のように閉じてしまった。しかし、通常国会のさなかでもあって、社会党が「待ってました」とばかりに、衆院予算委員会で「問題発言」として取り上げ、テンヤワンヤの騒ぎとなったのだった。 その予算委員会で、田中は池田首相に「私が、直接、釈明の答弁に立つ」と言ったが、池田は「いや、君が出ればブチ壊しになる」と抑えて自ら答弁に立った。 そして「田中政調会長の真意は、沖縄、そして小笠原の返還を前提条件に、仮に米国から憲法改正、再軍備強化などの要求を出された場合、それこそ大変なことになるというところにある」と、苦しい“助け舟”を出したのであった。 一方の田中はと言うと、与野党がそろった予算委員会の理事会に出席、改めて「発言は遺憾であった」と陳謝、辛くもケリをつけることに成功した。 しかし、ヘタをすれば内閣の命取りにもなりかねなかった発言だけに、首相になる前には「貧乏人は麦を食え」などの放言、失言で知られていた池田も、さすがにこうボヤいたのだった。「“失言の池田”が、人の放言の尻拭いをするようになったのか」と。 これを耳にした田中は、政調会長更迭にビクついたのか、さすがに意気消沈、「ひげでもそらなきゃならんかなぁ」と口にしたのだった。当時、「チョビひげ」は田中の代名詞でもあったのである。 もっとも、このひげの一件を、当時、まだ米国留学中だった娘の真紀子(のちに外相)が現地の報道で知り、「ヤジ(オヤジの意)ヒゲソルナ」の“ウナ電”(至急電報)を打ってきたことで、田中もそるのを思いとどまったというエピソードがある。★「田中の大蔵だけはダメだ」 田中のそうした政調会長就任から1年後の昭和37年7月、池田は党役員人事とともに第2次内閣を改造した。 このとき、池田は閣僚人事の骨格を、自らの大蔵省時代の後輩で信頼してやまぬ前尾繁三郎幹事長と、大平正芳官房長官に、「任せる」と“丸投げ”したのだった。学者肌の前尾は入閣への野心なしで幹事長留任、赤城宗徳総務会長も留任となった。こうなれば、同じ党三役の田中政調会長も留任かと思われたが、底流では“異変”が起きていた。 骨格づくりを任されたはずの前尾は、政界のドロドロした駆け引きは好まずで、「大平君、任せるから君がやってくれ」であった。当の大平はこれをいいことに、「これからの自民党の政治は、自分たちが責任を持ってやっていくのだ」の自負のもと、仲のよかった田中角栄と呼吸を合わせ、大平自らは官房長官から外務大臣に横すべり、田中を大蔵大臣とした組閣名簿をつくって池田に差し出した。 しかし、この組閣名簿を見た池田は、まず「田中大蔵大臣」を見て目をむいた。それまでの蔵相ポストは、大蔵省出身者が就くことが恒常化しており、ましてや田中は東大法学部卒業でもない尋常高等小学校卒であり、年齢もかつて例のなかった44歳という若さである。これでは、内閣が持たないだろうとの危惧であった。池田は大平に向かって、こう言った。 「田中が、なぜ大蔵なのか。放言はするし、危なっかしい。田中の大蔵だけはダメだ。代えろ」 しかし、大平は引き下がらなかった。その後、これをきっかけに大平と田中は「盟友」関係の絆を強めていくことになるのである。(本文中敬称略/この項つづく)***********************************************【著者】=早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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社会 2019年10月21日 06時00分
コンビニのアイスケースに入ったのはオーナーのバカ息子…「イイね」欲しさにすべてを失う【世間を騒がせたバイトテロ】
携帯カメラが発達し、誰でも気軽に写真撮影することができ、SNSで見せることが可能となった昨今。いわゆる「イイね」欲しさに、とんでもない行動に出てしまう人間が後を絶たない。 中でも、2013年頃立て続けに発生したのが、コンビニエンスストアのアイスケースに入ったうえ写真撮影しSNSにアップロードする人間。客が入るだけでも驚きだが、アルバイト、しかもオーナーの息子が入るケースもあった。 事案が発生したのは、高知県高知市鴨部にある大手コンビニエンスストア。アルバイトとして雇われていた、フランチャイズ契約していた店のオーナーの息子がアイスケースに入っている様子を、友人と思われる人間がフェイスブックに画像付きで投稿した。 限られた人しか見ていないと感じたのか、それとも投稿者の友人も義憤を感じ世間に広めることにしたのかは不明だが、この投稿は日本各地に広がっていく。そして、ネットの特定班により、入った人物の名前、店舗の住所などが全て明かされ、コンビニエンスストアの信用を揺るがす大炎上事案に発展する。 この情報はコンビニエンスストア本社にも入る。アイスケースに入った人物がフランチャイズ店オーナーの息子だったことから、本社はフランチャイズ契約の解除を決定。店は休業となり、オーナーは店を失った。 まさにバカ息子のせいで店を失った形となったオーナーだが、ネット上では、この人物が鴨部地区の有力者で、資産家だったとの情報がある。この件で違約金や在庫分の買い取りなど莫大な費用が発生したものと思われるが、「痛くも痒くもない」ほどの資産を持っているというのだ。 現在は不明だが、店のオーナーにとっても息子にとっても高すぎる授業料になったことは間違いない。しかも、日本国中に名前が知れ渡っている状態となれば、就職も難しいだろう。 2013年はフェイスブックなどのSNSが流行し、正しい使い方がわからない若者が炎上事件を連続で起こした時期。新しいWebサービスが流行すると、炎上も多くなってしまうということだろう。
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ミステリー 2019年10月20日 23時00分
オカルトは脳が作り出す? 架空のキャラクターと出会った人たち
筆者はあくまで物書き・作家であり、本を書くにあたり、幽霊や宇宙人や未確認生物をオカルト現象として取材し、広く体験談を募ったりもする。 しかし、そんな体験談の中には「まっくろくろすけを見た」「忍者ハットリくんと街で会った」という“意味のわからない証言”が出てくることもある。 勿論、似たような未確認生物や霊がいる可能性はあるかもしれない。だが、基本「まっくろくろすけ」はスタジオジブリの著作権があるキャラクターであるし、「忍者ハットリくん」も藤子不二雄先生が創作されたキャラクターである。実際に街中で遭遇することは物理的にありえないのだ。 では、何故創作キャラクターと遭遇するという奇妙な出来事が起こるのであろうか。それは脳の仕組みによる。人間の脳というのはあまり応用が効かない。知らないことは認識できないし、未知のモノに遭遇した場合、脳内に記録されている過去のデータのうち一番近いものを当てはめる。 つまり、目撃者は「まっくろくろすけ」「忍者ハットリくん」と会ったわけではなく、“見たことがない未知のモノ”を見てしまい、自分が知っている脳内データのうち一番近い「まっくろくろすけ」「忍者ハットリくん」を当てはめただけなのだ。 また、その人の脳によっては、見たことがない未知のモノ”に遭遇した場合、存在しないものとしてスルーしてしまう可能性さえあるのだ。 ここから考えると、霊能者や霊感の強い人が言っている「霊視」とか「霊聴」とかいう現象も、同様の現象ではないかという事に思い至る。幽霊を霊視している人のうち何割かは、得体の知れないものに遭遇しているが、脳内でやや変換している可能性があるのだ。また、幽霊を見ないと言っている人のうち何割かは、得体の知れないものに遭遇しているにも関わらず、それが無いものとしてスルーしている可能性さえあるのだ。 このように考えていくと、オカルト現象の大部分が脳内の産物となる。だが、オカルトはそう簡単にいくものではない。脳内の錯覚ではなく、複数の人間が同時に体験するオカルト現象もあるし、現実に触れることができ、現実に会話ができる幽霊やエイリアン・魔物も存在するのだ。これはいったいどういう事であろうか。ひょっとすると、脳内のデータを「幽霊はいる!」「エイリアンは実在する!」「超能力はある!」と書き換えると、今まで見えなかったものが見えてくるかもしれない。今まで脳内で無いものとして、先入観でカットされてきた情報の中にこそ、オカルトの真髄があるのかもしれない。(山口敏太郎)
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社会 2019年10月20日 22時30分
金に狂った母親が息子の野球チームに火をつける【背筋も凍る!女の事件簿】
これは1985年に長野県内の山中で発生した女性による衝撃的な事件である。 年の瀬も押し迫った12月某日、長野県のペンションで火災が発生した。空気が乾燥していたこともあり火はすぐにペンションを包み込み全焼した。 この火事により、ペンションに合宿のため泊まっていた京都市の少年野球チームの小学生2人が逃げきれずに焼死。現場ではペンションの中のロビーで、何者かが火をつけた痕跡が発見されたことから、警察はこの火事を失火ではなく「放火事件」として捜査することにした。 すると、捜査線上にひとりの女が浮かび上がってきた。それは野球チーム合宿の引率者で、自分の息子も野球チームに入っていた主婦のAであった。警察の調べに対し、逮捕されたAは容疑を認めたという。 彼女はなぜ自分の息子が所属している野球チームの宿泊先を放火しようとしたのだろうか。 Aは、近所では子供思いの主婦という評判があった一方、金に弱い一面があり野球チームの運営費をこっそり自分の懐に入れるなど日常的に着服を繰り返していたという。 そして年末。野球チームが長野県へキャンプ遠征することになり、会計係をAが買って出た。その際、チームに所属する親約20名からペンションの宿泊費各2万円を徴収。まとめてペンションの管理人に払う約束をしていたが、悪癖が抜けずに着服してしまい、ペンションには前金として5万円だけ払い領収書をねつ造。残りの35万円は全て自分の借金のあてにしてしまった。 もちろん、そんな大々的な着服が成功するはずもなく、同行していた他の主婦たちも次第にAを怪しみ始め、追い詰められたAはこのペンションを焼き払い、合宿そのものを中止させる暴挙に出たのだという。 結果、Aの思惑通り合宿は中止になったが、自分の息子のチームメイト2名が火事によって死んでしまったことに強く心を痛め、Aは自分の犯した過ちを天にざんげしたという。 あまりに身勝手で子供じみた犯行理由に、捜査に当たった警察官たち、そして近所の主婦たちは唖然としてしまったという。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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社会 2019年10月20日 22時00分
ビットコイン「取引1回」の電力消費量は夏のエアコン1カ月分以上!
文明はエネルギー消費を増加させることで進歩してきた。人類500万年の歴史の99%の期間は、狩猟採集生活で、1人が1日に消費するエネルギーは約2500キロカロリー。それが約1万年前に農業が行われるようになると1万キロカロリーに増加したが、それでも使用するエネルギーはすべて自然エネルギーだった。 19世紀になって工業社会が到来すると石炭や石油など化石燃料を利用するようになって、使用するエネルギーは約7万5000キロカロリーになり、現在の便利で快適な情報ネットワーク社会が到来すると、25万キロカロリーまで跳ね上がった。500万年という人類史の中でわずか0.005%という一瞬の期間に、1人当たり100倍のエネルギーを使い出したのだ。 そこにチャリンと1回購入するだけで、猛暑期の一般家庭1カ月分以上の電力エネルギーを消費するというあまりにおぞましい文明が登場した。暗号資産(仮想通貨)のビットコインだ。 「ビットコイン1回の取引承認に費やされる電力量は、約631キロワットと推計されている。エアコンの稼働率が上昇する猛暑期における日本の一般家庭の1日の消費電力量が15〜20キロワットですから、ビットコインユーザーが、仮想通貨交換所で、チャリンと円を売ってビットコインを購入すると、その取引をブロックチェーンに記録するのに、一般家庭1カ月分以上の消費電力量を要する計算になるのです」(ITジャーナリスト) これはビットコインに限った話ではない。コンピューターの計算処理も膨大な電力を必要とする。 「今年6月、マサチューセッツ工科大学の子会社が運営するメディア『MIT Technology Review』が衝撃的な研究成果を掲載しています。米国の平均的な自動車が、生産から廃車までの間に排出する二酸化炭素量の実に5倍を人工知能が機械学習を行う過程で排出するとの報告です。こうしたことから先進性をアピールしたいアップルやグーグルなどIT大手は、各国のデータセンターやオフィス施設における再エネ利用率100%を達成しています。日本企業も事業における再エネ調達率100%を目標とするグローバルな『RE100』構想に19社が加盟するなど環境保全に努めています」(同・ジャーナリスト) ビットコインの野放図な電力消費を、いつまでも許してはいけない。
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スザンヌ、再婚の可能性を否定「結婚生活はたいへん」
2015年10月16日 11時45分
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アイドル
AKB48 名取稚菜が卒業でトップリード新妻悠太がショック!! 「泣くなみんな! 応援は変わらんぞ!」
2015年10月16日 11時42分
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芸能
ナイナイ岡村 大阪吉本と東京吉本の確執を暴露!
2015年10月16日 11時26分
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芸能
前園真聖、ノンアルコールビールの試飲をいじられ大慌て
2015年10月16日 10時50分
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芸能
芸能人女性の落とし方(45)〜SKE48 惣田紗莉渚という最強の釣り師〜
2015年10月15日 18時00分
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アイドル
AKB48 横山由依 主演映画は初物づくし
2015年10月15日 17時30分
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芸能
戦隊シリーズのヒーローを経てイケメン役の主演映画に挑む志尊淳
2015年10月15日 16時00分
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スポーツ
リオ五輪出場ピンチの福原愛に中国が異様な盛り上がり
2015年10月15日 16時00分
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芸能
“反町効果”は微妙! “新相棒”登場時の視聴率は過去最低
2015年10月15日 15時25分
特集
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あかつ、アメリカ・アポロシアターでの「動きで笑わせるネタ」は世界にも テレビに年数回でも出られる自分は「持ってる」
芸能
2025年10月03日 12時00分
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TKO・木下、篠宮との一件を明かす 目標は「タイと日本のハブ」 挑戦に対する厳しい声には「どうでもいい」
芸能
2025年09月26日 18時00分
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元ボーイフレンド・宮川英二、最大の挫折は「M-1グランプリ」 セカンドキャリアは、芸人やお笑いサークルの学生の就職支援 芸人の給料も赤裸々に語る
芸能
2025年09月18日 17時00分
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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misono、家族について「マジで気持ち悪い家族」 「⼦ども⾃然にできると思っていたけど……」と不妊治療の再開、明かす
芸能
2025年09月16日 11時00分
