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芸能 2020年05月17日 12時20分
独立して新しい活動を決意した中居正広 仕事はなくても蓄え十分のワケは、異例の“給料制”?
3月31日にジャニーズ事務所を退所した元SMAPの中居正広だが、新型コロナウイルス感染症対策の最前線で奮闘する東京都内の医療現場を支援する「東京コロナ医療支援基金」に1000万円を寄付した。 一部スポーツ紙が報じたところによると、同基金はプロ野球・巨人の原辰徳監督や坂本勇人内野手らの思いを受け、読売新聞社と「読売光と愛の事業団」が先月25日に設立。 大の巨人ファンで、原監督や選手らとも交流がある中居は、その活動に賛同して支援に乗り出したという。 「独立したものの、コロナの影響でなかなか新規のオファーがない中居。しかし、ジャニーズ時代、所属タレントたちの中でSMAPだけは唯一給与が歩合制だったので、もう何もしなくても暮らせるほどの貯金があるはず。1000万円の寄付など中居の懐具合からしたら大したことはなかっただろう」(音楽業界関係者) 独立直後、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組では経理担当やデスクもまだおらず、「『信用できる人がいい』って言われたんだけど、俺、みんな基本的に誰も信用してないからさ」と自虐トーク。 しかし、元SMAPのメンバーに新ビジネスの相談を持ち掛けていたようだ。 中居といえば、昨年5月にゲスト出演したラジオ番組で、長らく貫いてきた“ガラケー派”を卒業し、ついにiPhoneデビューを果たしたことを明かしていた。 発売中の「女性自身」(光文社)によると、中居はコロナで芸能界全体がダメージを受けているため、自分ができることを本気で考えた結果、ついにSNSでの発信を決意。 合同プロジェクト「新しい地図」として活動する元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾がSNSで積極的に情報発信していることに刺激を受け、SNSの有効な活用方法を香取に相談しているというのだ。 今後、「新しい地図」のメンバーか、中居のSNSにSMAPファン待望の4ショットが掲載される日は訪れるかもしれない。
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芸能 2020年05月17日 12時10分
元・成宮寛貴、水嶋ヒロにぶっちゃけた今の生活が話題に 現在はビジネスが順調?
『相棒』(テレビ朝日系)を始め、多くの人気ドラマに出演し、実力派俳優として仕事のオファーが絶えなかった成宮寛貴(現・平宮博重)。しかし、2016年12月に週刊誌に違法薬物使用疑惑を報じられたことで、芸能界引退を発表。その後、幾度と芸能界復帰のニュースが流れるも、実現する気配はない。 そんな成宮が先日、俳優の水嶋ヒロとインスタライブをして近況を語った。どうやら、成宮は海外でのビジネスに興味があるようだ。 「計画していたわけではなく、偶然実現したという2人のインスタライブのコラボで、成宮さんは終始笑顔で水嶋さんにいろいろなことを語っていましたよ。以前から海外に住んでいることは報道されていましたが、日本の夜に昼過ぎだったこととサマータイムが最近始まったと言っていたことから、ヨーロッパにいるのだと思われます。成宮さんは自身のInstagramやTwitterに、写真付きで近況をアップしていますが、街の様子からオランダにいるのではと、オランダ在住の人などから推測されていますね」(芸能記者) ちなみに現地では、いい暮らしができているようだ。 「インスタライブでは、成宮さんの背景に自宅が映ることがありましたが、かなり大きな家に住んでいることが分かりました。現在、成宮さんは自身がプロデュースしたTシャツやハンカチなどのグッズを売っていて、そちらが順調なのでしょう。最近は自身が描いた絵も売り始めています。ちなみに水嶋さんにも、グッズを送ったそうです」(前出・同) そんなビジネスは、今後も広く展開していく予定だという。 「これからはB to CではなくB to Bのビジネスにも参入する予定で、海外を拠点にビジネスを展開するそうです。具体的な内容については明かさないように言葉に気をつけているようでしたが、コロナが収束したら積極的に進めていくと話していましたよ。ちなみに英語はかなり上達したようで、移住当時はほぼ分からなかったものの、生活する上で身に付けたようですね。水嶋さんとの会話の中で、『久しぶりに日本語を話した』と言っていたことからも、現地ではほぼ日本人と交流していないのだと思われます」(前出・同) 現在の充実ぶりを見ると、芸能界復帰はまだまだ先になりそうだ。
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芸能 2020年05月17日 12時00分
リクエスト多数でもSMAP回再放送は難しい? 名作ドラマの放送も不可能か
先月、NHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」が募集している再放送のリクエストに、「SMAP」を熱望する声が殺到した。 同番組の公式ツイッターが先月8日夜に募集をかけたところ、寄せられた意見のほとんどが、2011年10月に放送されたSMAPの回の再放送を望む声だった。 この時の番組では、SMAPが中国・北京で開催した初の海外公演の舞台裏などを紹介。後日、BSで未公開映像などを加えた完全版が放送され、コメントでも完全版の放送を望む声が多かった。 「一部スポーツ紙に対し、同局関係者は、『これだけ視聴者からの声があるので、できるだけ放送したい』していたが、なかなか実現する気配はない。ましてや、NHKはジャニーズとタッグを組んでしまったので、放送実現の可能性はさらに遠のいてしまった」(放送担当記者) 先月末から、ジャニーズの人気グループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介、Sexy Zoneの中島健人、King&Princeの平野紫耀が、ジャニーズ事務所の社会貢献プロジェクトの一環として、新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、NHKとタッグを組んだオリジナル動画を配信。NHKの番組でも放送されたのだ。 「元SMAPのメンバーはキムタク以外の4人がジャニーズから独立。中居正広はいまだにジャニーズが受けた仕事をこなしているが、『新しい地図』の3人とジャニーズはいまだに“冷戦”状態」(芸能記者) この件はドラマの再放送にも影響を与えてしまっているという。 「フジテレビの午後9時枠は関西テレビが制作。同局としては、『僕の生きる道』など草なぎ剛のドラマをやりたいが、局側がジャニーズに忖度して放送できない。放送すれば話題に確実に話題になったはずなのだが…」(テレビ局関係者) この分だと、SMAP再結成の可能性どころか、5人がそろった映像を流すのも難しそうだ。
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社会 2020年05月17日 12時00分
空き巣狙いの泥棒横行? 緊急事態宣言下の繁華街で“治安悪化”が大問題
全国に発令された緊急事態宣言は繁華街の様相を一変させ、さまざまな影響を及ぼした。特に大きな問題になったのが“治安の悪化”だ。 例えば、大阪・ミナミの宗右衛門町周辺では、空き巣狙いの泥棒が横行しているという。「ミナミのあるバーでは、店主が閉店中の店に立ち寄ったところ、シャッターが開けられていて、店内のカウンターからドンペリやマッカランなどの高級酒が消えていた。また別のガールズバーでも同様の被害に遭っている」(大阪市内の飲食店経営者) 犯行に共通しているのが、少人数によるもの。そして、現金よりも物品が狙われている点だという。「現金の類いは、今のように自粛要請が長引いている状況では探すのに手間取る。しかし、高い酒なんかは意外に分かりやすいところに置いてあるし、人を介して横流しすれば換金も容易。質屋も目をつぶるところがありますからね」(同) 被害に遭った飲食店には「まともな店が少ない」ということも共通しているという。「狙われているのはぼったくりバー、悪質なホストクラブ、違法なガールズバーばかり。表沙汰になれば何かと面倒で、警察に被害届を出しにくい店が狙われていますね。今の宗右衛門町は人がいないから、何かやったら目立ちそうなものですが、手際がいいのか、そんな気配が感じられません。監視カメラの死角をしっかり突いていますし、あれは素人の仕事じゃないですね」(道頓堀の案内所関係者) 長らく陰を潜めていたプロの窃盗団か、あるいは小遣い稼ぎのハングレの仕業か…。事態の全容はまだ分からないが、地元の古老がこうつぶやいた。「昔ならこういうときは、地巡りの(ヤクザの)出番やったけどな」 暴対法が整備された今では、彼らの出番は少ない。地元では店舗関係者を中心に「自警団を」との声も。また警察関係も事態の推移に注目し、職務質問のみならず、パトロール強化に乗り出す構えだ。
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スポーツ 2020年05月17日 11時00分
カネやん、「血も涙もない」?『珍プレー・好プレー大賞』にも登場、倒れた選手の額を蹴飛ばした伝説の大乱闘劇
新型コロナウイルスの影響により、開幕延期が続いている今シーズンのプロ野球。最短で6月19日に開幕するとの見方が強まっているが、現時点では正式決定には至っていない。 「いつまで延期が続くのか」と、いら立ちを募らせているファンも少なくないと思われる現在。今から29年前の同時期には、ある選手のいら立ちが珍事件につながった試合が行われている。 1991年5月19日に秋田八橋球場で行われたロッテ対近鉄の一戦。「6-4」でロッテリードの9回表、ロッテ先発・園川一美の投げた速球が打席に入っていた近鉄・トレーバーの右上腕部を直撃。死球を受けたトレーバーは激昂し、ヘルメットをその場に叩き付けながら園川の元へ突進した。 これを見た園川はマウンドから右翼方面へ逃げるも、トレーバーは制止に入った両軍選手を突き飛ばしながら追走。右翼付近で追い付き園川を地面に組み敷いたところに選手も殺到し、両軍入り乱れての乱闘騒ぎに発展した。 しばらくやり合った後両軍はそれぞれベンチへ引き上げたが、実はこの騒ぎのどさくさに紛れて、ロッテ・金田正一監督がトレーバーの顔面を踏んづけていた。このことでさらに怒りに火がついていたトレーバーは、自軍ベンチに戻る直前に急に体の向きを変え、ロッテベンチ前の金田監督をめがけ再び突進した。 球場が騒然となる中、トレーバーは制止に入ったロッテ・青柳進を突き飛ばし金田監督に接近するも、突き飛ばした際に足がもつれ金田監督の目の前で転倒。これを見た金田監督から額付近に再び蹴りを入れられ、さらにその場に殺到した両軍選手にもみくちゃにされてしまった。 トレーバーは暴力行為により退場となるも、金田監督はなぜか処分を受けなかったこの一件。金田監督がトレーバーの額に蹴りを入れる瞬間の映像が『プロ野球珍プレー・好プレー大賞』(フジテレビ系)で何度も取り上げられたことで有名となり、現在でもファンの間で「大柄な助っ人の顔面を蹴り飛ばすとか度胸がヤバすぎる」、「血も涙もないな、今の時代なら進退問題になりそう」などと語り継がれている。 同戦では退場を免れたが監督時代に6回退場処分を受け、1990年6月23日ロッテ対西武戦では審判に蹴りを入れ「罰金100万円+出場停止30日」の処分を課された金田監督。乱闘自体がめっきり少なくなった現代では、ここまで破天荒な監督はもうお目にかかれないのではないだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年05月17日 08時00分
一度は使ってみたいプロレスの言霊 「俺の人生にも一度くらい、こんなことがあってもいいだろう」発言者・長州力
決して饒舌ではないものの印象深い発言が多い長州力。引退後の昨今はツイッターにおける“迷言”でも話題になっているが、今回紹介するのは正真正銘の名言である。 長州のプロレスラー人生を決めたといっても過言ではないほど、深い意味と重みを持つ言葉だ。※ ※ ※ 昨年6月の正式引退に合わせて、テレビ朝日系『お願い!ランキング』で「長州力総選挙」なる企画が放送された。その内容はファン100人の投票による長州力名勝負ベスト5というものだった。 第5位は1984年のIWGP第2回大会で、アンドレ・ザ・ジャイアントをボディスラムで投げた試合(結果は長州の負け)。 第4位は’93年の天龍源一郎戦(パワーボムで長州の負け)で、同年のプロレス大賞でも年間ベストバウトに選ばれている。 第3位は’95年の東京ドーム、UWFインターナショナルとの対抗戦での安生洋二戦(長州圧勝)。 第2位は’85年、ジャンボ鶴田との60分フルタイムドロー戦。 そして堂々の第1位に輝いたのが、’83年に藤波辰巳(現・辰爾)を破り、WWFインターナショナル・ヘビー級王座を獲得した一戦であった。★現状を悲観して引退も視野に… リキラリアットから藤波の頭をマットに押し付けるようにして、全身で抑え込み3カウントを奪ったフィニッシュも印象的であったが、それ以上に試合後の会見における「俺の人生にも一度くらい、こんなことがあってもいいだろう」という言葉によって記憶しているファンも多いだろう。 今から振り返ってみると、その後の長州の躍進もあって「人生に一度くらい」という表現はやや大げさに感じるかもしれないが、当時としては実感のこもった本心から発せられたものだった。 ミュンヘン五輪にレスリング韓国代表として出場した長州は、新日本プロレスに入団した当初からスポーツエリートとして将来を嘱望されていた。だが、地味なルックスのせいもあってか人気は振るわず、坂口征二のパートナーとして北米タッグ王座を獲得したものの、しばらく中堅どころの域を出ることはなかった。 一方、2つ年下の先輩である藤波は、ジュニアヘビー級でドラゴンブームを巻き起こすと、’81年にヘビー級転向を表明。翌年1月にはボブ・バックランドの持つWWFヘビー級王座に挑戦し、この大舞台で善戦するなど着実に次期エースへの道を歩んでいた。 また、長州と同じくミュンヘン五輪に出場したジャンボ鶴田も、全日本プロレスでUNヘビー級王座に就き、’80年のチャンピオン・カーニバルで初優勝を果たすなど実績を残していた。 そんな同年代のライバルたちに比べて、一向にうだつの上がらない現状を悲観した長州は、遠征先のメキシコから引退を示唆する手紙を日本へ送ったともいわれる。帰国して藤波に噛み付いたのは、長州としてはまさにラストチャンスの気持ちであったのだ。 そもそも、古舘伊知郎による「俺は藤波のかませ犬じゃない」との実況から始まった長州と藤波の抗争だが、実のところ、会社としては“長州を藤波のかませ犬にする”との意図はあったように見受けられる。 なぜなら、長州反乱後に初めて組まれた’82年10月、広島県立体育館でのシングル戦において、藤波はその前日の試合で国際軍団に襲われ、額を縫うケガを負っていたからだ。★猪木の思惑が長州を後押し 大事な試合の前にハンデを負うのは格上のほうというのが、プロレス興行のセオリーであり、この時点では“1戦目は長州が優勢でもそれは藤波のケガのせいで、最終的には藤波が巻き返す”というストーリーが用意されていたものと思われる。 さらに、ノーコンテストに終わった試合後にテレビ朝日の朝岡聡アナが、藤波にだけ「大変な試合になってしまいましたけど、これはどういうふうに…」と、リング上でマイクを向けている。 これに対して興奮状態の藤波は「こんなところでインタビューしてる場合じゃないよ! なんだこの試合は!」とマイクをぶん投げたのだが、そんな一幕からも藤波が主役の扱いであったことが見て取れる。 また、この試合で長州のセコンドに小林邦昭が付いていたのが象徴的で、つまりタイガー・マスクに対する小林のようなポジションを、藤波に対する長州に与えようというのが、当初の予定であった可能性は高い。 それを覆したのはもちろん、長州の地力があってのことには違いないが、加えて、試合後に起きた観客からの長州コールや、古館による「下克上」「革命戦士」などの名フレーズ、さらには総帥のアントニオ猪木がまだ元気で、早急に次期エースを決める必要がなかったことも大きい。 また、猪木自身も、藤波の毒気のない優等生ぶりに次期エースとしての力不足を感じており、そんな思惑も長州の躍進を後押しする一因となったようだ。のちの藤原喜明による“雪の札幌テロリスト事件”も、藤波に一皮むけてもらいたいとの意図があってのことだろう。 まさしく“人生に一度”のチャンスをものにして、長州は藤波に勝利し、トップクラス入りの通行手形を手に入れたわけである。長州力***************************************PROFILE●1951年12月3日生まれ。山口県徳山市(現・周南市)出身。身長184㎝、体重120㎏。得意技/サソリ固め、リキラリアット、バックドロップ、ブレーンバスター、ストンピング、ヘッドロック。文・脇本深八
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芸能 2020年05月17日 07時00分
今後もロケ地探しが困難を極めそうな各局の連ドラ
4月24日にスタートを予定していた俳優・田中圭主演のテレビ東京系ドラマ「らせんの迷宮~DNA科学捜査~」について、来年放送も視野に調整していることを、一部スポーツ紙が報じた。 記事によると、新型コロナウイルスの感染拡大防止として、撮影現場の安全面やスケジュール調整に万全を期すためで、出演者側とも協議中とみられるという。 「同局は民放キー局に先駆けてコロナの感染対策を実施。社員たちのテレワークを取り入れ、今月末までは2割程度の出勤体制で放送を続けている。そういう局だけに、社員と出演者の安全を考えて、早めに決断を出すことになりそうだ」(テレビ局関係者) 政府の緊急事態宣言は14日に39県で解除されたが、テレビ局の本社が集中している東京や大阪など8都道府県では今月末まで継続中。安倍晋三首相は、状況次第で末日前の解除も示唆したものの、先の見通しは立たない状態だ。 民放のみならず、NHKは大河ドラマ「麒麟がくる」については、6月7日放送の第21話(全44話)まで、朝の連続テレビ小説「エール」は6月27日放送の第13週まで収録済みだが、共に15日に放送の中断を発表。当面は再放送や総集編、特別編などで対応するとみられている。 「緊急事態宣言が解除されても、ドラマの現場は『3密』になりがちなので、ロケ地選びが難航しそう。都内や大阪ではまず難しそう。かといって、地方都市は感染防止拡大のため他都道府県民が来るのを嫌がるので、まず許可は降りないだろう。各局のスタジオにしても感染者が出たら困るので、大勢の出演者・スタッフが集まってのロケは避けたいところだろう」(放送担当記者) 今後、しばらくは年単位でコロナとの「共生」が求められることになりそうだが、エンタメ業界にとっては“冬の時代”が続くことになりそうだ。
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社会 2020年05月17日 07時00分
やくみつるの「シネマ小言主義」 演劇人「佐藤二朗」の振り幅の広さ『はるヲうるひと』
佐藤二朗さんとは、テレビのクイズ番組で何度かご一緒しました。冗談ばかり言いながら、気配りも緻密な方で、あの佐藤さんが監督としてどんな映画を撮るんだろうと、かなり期待して見ました。 一言でいうと、「演劇人・佐藤二朗」らしい一作です。 それはどういうことかというと、「愛とは何か」という超普遍的なテーマを「売春島」という特異なシチュエーションで描いているところ。印象的だったのは、主人公の異母兄弟、そして遊女たちが住む「置屋」の息苦しいほどの作り込み。美術賞というものがあったら、差し上げたいくらいです。登場人物たちの絶望と生きにくさが、ごちゃごちゃで、淫猥で、抜けたくても抜けられない沼のような空間に満ち満ちています。この「密室」感、いかにも演劇的ですね。 役者陣も、負けず劣らず濃いです。異母兄弟の長男は佐藤さんが怪演。テレビでは見ないドスのきいた強面と、家に帰ったらいいお父さんという、両面の振り幅を見せつけてきます。 次男は演技力に定評のある山田孝之。今回は、見た目はヤンキーでも心は弱気な男。これにも意外性があります。 病弱で美貌の妹には仲里依紗。直近で見たテレビドラマで、実はかなりの演技派と認識はしていたのですが、屈折した内面を繊細に表現していて、見ていてヒリヒリします。 この3人を軸に、遊女たちの悲哀と希望のサイドストーリーが積み重なっていくのですが、オチが自分的にはやや唐突に感じられて…こんな評価になりました。 話の筋の「腑に落ち」感より、佐藤さんがパンフで語っている「死んだように生きている人々が、それでも生きようともがく壮絶な闘い」を受け取り、何を感じるか、なのかも。 本作の舞台となった売春を主な生業とする架空の島は、実際にあったようですね。 長らく都市伝説化していた三重県志摩市の離島「渡鹿野島」のルポを以前、買っておいて積ん読のままだったのですが、この映画をきっかけに読んでみようと、引っぱり出してきました。この映画でも、薬局があったりと、当然、普通の島の生活もあるように描かれていますので、秘境好きの自分としては、いよいよ行ってみたくもなります。 といっても、全国緊急事態宣言の今、海外はおろか国内すらも移動できません。楽しみだった「相撲・野球・旅」を奪われ、唯一残ったのは「虫」。今は、部屋に飛んできた体長3ミリほどの未知の虫の名前を図鑑で調べたりする毎日です。______画像提供元_:(c)2020「はるヲうるひと」製作委員会----------------------------■はるヲうるひと監督・脚本・原作/佐藤二朗 出演/山田孝之、仲里依紗、今藤洋子、笹野鈴々音、駒林怜、太田善也、向井理、坂井真紀、佐藤二朗 配給/AMGエンタテインメント 近日公開。■至るところに「置屋」が点在する島に3兄妹が暮らしていた。長男の哲雄(佐藤二朗)は店を仕切り、その凶暴凶悪な性格で恐れられている。次男の得太(山田孝之)は兄にこびへつらい、長女のいぶきは長年の持病で床に伏している。ここで働く4人の個性的な遊女たちは哲雄に支配され、得太を見下し、唯一、女を売らず、誰よりも美しいいぶきに嫉妬していた。***************************************漫画家。新聞・雑誌に数多くの連載を持つ他、TV等のコメンテーターとしてもマルチに活躍。
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社会 2020年05月17日 06時00分
規制が緩和され集会許可のドイツ、数千人規模のデモも勃発 その目的も物議に
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月16日からロックダウンしているドイツ。市民は、買い物や健康のための運動以外の外出は禁止され、街中に人はほとんどいなくなった。 しかし5月に入り、州ごとに外出禁止令が少しずつ緩和され、美術館や図書館が開館。レストランも人数制限を設けることや1.5メートルの距離を取って客が座ること、営業時間を午後8時までにすることなどを条件にオープンし始めた。ロックダウン後は、同居人以外の人と接触することが禁じられ、4月末に同じ家に住んでいる人にプラスして1人のみと接触することが許可されていたが、この度、緩和が見直され、同じ家に住んでいない他の世帯の人とも会うことが許可されている。小学校などは全員が少しずつ学校に戻れるように調整中だ。 また、規制が緩和されたことで、50人までなら屋外で集会をすることも許可された。しかし許可されると、各地で完全な規制撤廃を求めるデモが起こった。特に感染者が多く、規制緩和に慎重な姿勢を見せていたバイエルン州では、数千人単位の人がデモに参加したという。 現地の報道によると、デモに参加した人は「我々は元の生活を取り戻す」というプラカードを掲げ、自由の権利を奪われることに抗議していたそうだ。ドイツでは、デモを行う時は、基本的には事前に各自治体に申請をしなければならず、この度行われたデモも、「50人以下の集まりであること」「マスクを着用すること」「社会的距離を保つこと」を事前に伝え、許可されていた。しかしデモが起こると、人がどんどん集まってきて警察も手に負えなくなったそうだ。 「バイエルン州の中でも一番人口が多いミュンヘンでは、最終的に3000人以上の人が集まってカオス状態だったそうです。社会的距離は保てず、ミュンヘンを拠点とするサッカーチーム、『バイエルン・ミュンヘン』の優勝パレードの時のようだと言う人もいましたね。最初は警察が注意をしていましたが、最後の方は諦めていたそうです。親に連れられ『学校に戻りたい』というプラガードを掲げた小さな子供もいました。これまでは在独日本人の多くがドイツ政府の対応を称賛していましたが、各地でデモが行われ始めたことに落胆し、日本に帰りたいと嘆き始めた在独日本人も少なくはありません」(ドイツ在住日本人) しかし、こういったデモに対しては、ドイツ人の多くが冷ややかな目で見ており、ドイツ国内のネット上では「みんな自粛して頑張っているのに考えられない行動。彼らのせいで自粛期間がまた2、3か月延びる」「自己中心的すぎる行為。元の生活に戻りたいならそれなりの行動をしろ」「感染者がまた増えたら責任を取れるのか」などの声が挙がっている。 実際、規制が緩和されて以降、感染者数は微増しており、緩和がされたとは言え、慎重になる必要がありそうだ。 政府は「新たな感染者が、1週間で10万人あたり50人を超えた場合、該当地域には再び厳しい規制を設ける」と明言しているが、ドイツはこれからが正念場となるだろう。
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社会 2020年05月17日 06時00分
本好きのリビドー
悦楽の1冊『大親分!―アウトレイジな懲りない面々』 北野武 河出新書 780円(本体価格)★浅草時代に出会った面白くて怖い人たち おなじみ著者十八番のヤクザ漫談といえば、往年のファンには即座に思い浮かぶ顔ぶれがいるだろう。 任侠映画の主人公に激しく感情移入するあまり、殴り込みの場面で興奮、助っ人を買って出たつもりで劇場のスクリーンを思わず本当に短刀で切り裂いてしまった“銀幕破りのセイちゃん”や、店員の態度に怒って某デパートの7階から地下までウンコを撒き散らした“オペラのジューちゃん”。また、詰めた小指の先になぜか般若の面を彫り込んでいたという“シャチハタヤクザ”やら、個人的な好みとしては額に全力で「悪」の一文字を刺青にして鬼の形相でのし歩いていたヤクザの話など、みな浅草に実在したとはいえ今となってはもはやファンタジーの香りすら漂う。 暴対法、暴排条例と次々に包囲追及の度が過酷さを増してヤクザの本格的なマフィア化が囁かれる昨今、以上列挙したような“キャラ立ち”した面々は古きよき…とは言わねど、すっかり懐かしき存在と化した観は否めない。本書はそんな、どこか笑えてちょっと奇妙な親分衆の姿を虚実取り混ぜて描く、新書のスタイルでは珍しい短篇集。 壮絶な死に様がいまだに語り草の四代目山口組組長・竹中正久は山岡荘八の『徳川家康』が愛読書で、歴史に造詣が深く、折りに触れて子分衆に蘊蓄を傾けたそうだが、歴史談義ならまだしも、収録の「理系ヤクザ」の組員たちはたまったものじゃない気の毒ぶり。なにしろ親分が東大理科Ⅰ類出身で、興が乗るとひたすら数学、物理学、量子力学に果ては「源氏香」についてまで講義が止まらぬから始末が悪い。小林信彦『唐獅子株式会社』、あるいは今野敏『任侠学園』の系譜に連なる爆笑のパロディー。外出自粛のこの頃、時間消費の友にうってつけだ。_(黒椿椿十郎/文芸評論家)【昇天の1冊】 コロナによる外出自粛でストレスが溜まっているせいか、文句や批判ばかりが目立つ嫌な風潮だ。そういう時はせめて、心が温かくなる書籍でも読んで気を和ませたい。 手にとった1冊は、『何度でも泣ける「沁みる夜汽車」の物語』(ビジネス社/1400円+税)。「ありふれた鉄道で起きたありえない感動の実話」というサブタイトルが付いた単行本。[鉄道がつないだ10のあたたかいストーリー]と題された短編10作が所収されている。「利用者を見守り続ける駅のなかの理髪店〜JR小浜線加斗駅」は、駅内にある珍しい理髪店のストーリー。昭和26年開店、駅員室を改装して営業してきた。無人駅なので、切符の販売も行う一風変わった床屋さん。なぜ、そんな形態に至ったのか、そこには人知れないドラマが…。「夫婦で守り続けたなつかしい釜飯の駅弁」は、今ではほとんど見られない、停車中の列車の乗客にホームで駅弁を立ち売りする仕出し屋が主人公。場所は長良川鉄道美濃太田駅。弁当の立ち売りは昨年6月、惜しまれつつ終了した。愛されて60年、苦渋の決断をした理由とは…。 駅と汽車―誰にでも思い出の鉄道や場所があるだろう。しかも本書の物語は、「旅」といった非日常からくるものではなく生活・暮らしと密着している。だからこそ人生が投影されていて、胸に沁みる。 殺伐とした世相を一時忘れてみたい方にオススメだ。NHK BS1のドキュメンタリー『沁みる夜汽車』の書籍化。(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表)【話題の1冊】著者インタビュー 篠原常一郎なぜ彼らは北朝鮮の「チュチェ思想」に従うのか 育鵬社 1,500円(本体価格)★個人独裁を正当化する_ための思想にすぎない――そもそも“チュチェ思想”とはどんなものなのでしょうか?篠原 チュチェ思想とは『主体思想』とも書きます。北朝鮮の建国者の金日成が唱えた国家理念で、マルクス・レーニン主義をもとにして作られました。1953年の朝鮮戦争休戦後の国内政治の派閥争いの中で、金日成は、共産主義大国のソ連や中国におもねることなく、朝鮮独自の“主体性”を確立する必要があると唱え、権力を確立していきました。しかし、チュチェ思想の実態は「主体性を発揮するためにはすぐれた指導者が必要であり、それは金一族である、だから、金一族が北朝鮮を支配する」という個人独裁を正当化するために生み出された思想にすぎません。――韓国でもチュチェ思想を信奉する人は多いのですか?篠原 韓国にもチュチェ思想を信奉する人たちがたくさんいます。彼らは「チュサッパ(主思派)」と呼ばれています。韓国では70年代から80年代にかけて、当時の軍事政権に対する学生らの激しい反体制運動があったのですが、その思想的な柱とされたのがチュチェ思想だったんです。その学生運動世代で弁護士出身の廬武鉉が’03年に政権を取った時、首相補佐官を務めたのが、後輩弁護士の現大統領・文在寅です。そして、文大統領の司法修習の同期が現ソウル市長です。私は現政権を「本格チュサッパ政権」と呼んでいますが、彼らはまさに今の韓国を牛耳っているわけです。――チュチェ思想は日本にも広まっていると言います。どのくらい浸透しているのでしょうか?篠原 日本では、’71年以来、各地にチュチェ思想研究会が結成され、近年は沖縄県で毎年、全国的イベントである『チュチェ思想新春セミナー』が開催されています。同会には日本人の教師や大学教授なども多数参加していて、北朝鮮による日本人拉致問題に深く関係しています。 また、’70年『よど号ハイジャック事件』では、赤軍派の犯人らが北朝鮮に亡命しましたが、彼らの配偶者獲得のために拉致された日本人女性の中に、チュチェ思想研究会の参加者が複数いたのです。拉致問題とチュチェ思想研究会との関係については、日本政府は再調査をすべきです。 このような北朝鮮を“理想社会”と教え込み、人々を北朝鮮に奉仕させる“カルト思想=チュチェ思想”の本質を、本書を読んで、学んでいただきたいです。チュチェ思想という“思想ウイルス”に対する、現状では最良のワクチンだと考えています。_(聞き手/程原ケン)篠原常一郎(しのはら・じょういちろう)元日本共産党国会議員秘書。1960年東京都生まれ。立教大学文学部教育学科卒業。公立小学校の非常勤教員を経て、日本共産党専従に。軍事、安全保障問題やチュチェ思想に関する執筆・講演活動を行っている。YouTube「古是三春(ふるぜみつはる)チャンネル」開局中。
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レジャー
5回中山競馬6日目(12月17日・日曜日)予想・橋本 千春
2017年12月16日 22時02分
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その他
マリオの本名は“マリオ・マリオ”
2017年12月16日 17時00分
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芸能
藤吉久美子を不倫に走らせた太川陽介との夫婦関係
2017年12月16日 15時01分
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その他
ドラえもんの青い部分は脱げる
2017年12月16日 12時01分
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スポーツ
錦織圭 正月特番と東京五輪イベントで故障明けが不安
2017年12月16日 12時00分
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年内退社の大島由香里アナ、女子アナはストレスがヤバい?
2017年12月15日 22時59分
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芸能
『FNS歌謡祭』で復活の第1期モー娘、メンバー同士の人間関係
2017年12月15日 22時54分
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芸能
太川陽介・藤吉久美子夫妻、離婚の可能性は
2017年12月15日 22時43分
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芸能
2年交際中の彼氏が発覚した滝沢カレン
2017年12月15日 22時17分
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芸能
疑惑否定のきゃりー、芸能人の妊娠説
2017年12月15日 22時10分
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スポーツ
中田、大谷、ダルビッシュも苦労した!清宮は「オトナ集団」の日ハムに馴染めるか?
2017年12月15日 22時04分
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レジャー
藤川京子の今日この頃 「ビットコイン」ターコイズステークス
2017年12月15日 22時03分
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レジャー
5回中山競馬5日目(12月16日・土曜日)予想・橋本 千春
2017年12月15日 22時02分
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芸能
松居一代が会見で勝利宣言!
2017年12月15日 18時11分
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社会
女子アナたちが落胆した民放キー局「共同五輪CM」中止
2017年12月15日 15時00分
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芸能
船越英一郎と松居一代が離婚!「完全ダンマリ」で船越が勝ち逃げ!
2017年12月15日 12時33分
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芸能
森泉の理想の恋愛「プレゼントはイグアナ」「銀杏を上手く剥ける男性」
2017年12月15日 12時29分
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芸能
有吉、ネタバレを嫌がる人に「お前見るなツイッター!」
2017年12月15日 12時24分
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芸能
かまいたち、にゃんこスターを圧し汚名返上?
2017年12月15日 12時21分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
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2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
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2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
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2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
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2025年04月28日 19時03分